【ポルシェの実力】カイエンはつねにスポーツの視点でSUVを革新。まだV8パワーが楽しめる！

ポルシェ・カイエンGTS／価格：8DCT　1868万円。GTSはファインチューン版4リッター・V8ツインターボ（500ps／600Nm）を搭載。21インチアルミやモール類などはブラックで統一。ボディサイズは4930×1983×1674mm

オンロードへのこだわりはさすがポルシェ作品

　カイエンは、SUVをスポーツの視点で革新するエモーショナルモデル。最新型は2023年夏発表の第３世代。ボディタイプは標準と、一段とスタイリッシュなクーペが設定され、パワートレーンは純エンジンと、PHEVのE-ハイブリッドから選べる。

　最新モデルは2024年4月にラインアップに追加されたGTS。ポルシェのダイナミックな走りの世界を追求したホットバージョンである。メーカーは「カイエンの個性は高性能スポーツカーであると同時に全地球対応SUVである点だが、GTSはオンロード性能の向上にシフトした」と説明する。

　パワーユニットはファインチューン版の4リッター・V8ツインターボ。500ps／660Nmのスペックは旧型比で40ps／40Nmパワフルになり、8速DCTとの組み合わせで0→100km／h加速4.4秒、トップスピード275km／hのハイパフォーマンスを発揮する。駆動方式は、4WD。独立した水冷回路を備えたPTMトランスファーボックスの採用により、サーキット走行などハードなシーンでの対応性を高めた。

　足回りはアクティブサスペンションマネジメント（PASM）とトルクベクタリングプラス（PTV＋）を含むアダプティブエアサスペンションを標準装備。スプリングレートはスポーツ走行に最適な設定。車高は標準車と比べて10mm低く設定されている。
　GTSはカイエンのスポーツポテンシャルを徹底的に引き出したドライバーズカー、アクティブに使うほど魅力が際立つ。

カイエンGTSクーペ／価格：8DCT　1923万円。クーペはガラス製パノラミックルーフとアダプティブリアスポイラー標準。スポーツエグゾーストや25kgの軽量化を実現するライトウェイトパッケージをop設定