キャデラックの最新デザインランゲージを内外装に採用したXT4の改良モデルが日本デビュー

キャデラックのプレミアムコンパクトSUV「XT4」がマイナーチェンジ。エクステリアではフロントとリアのフェイシアを刷新し、インテリアには新素材のメタルインサートや新デザインのインストルメントパネルを導入。機能装備のアップデートも実施

 ゼネラルモーターズ・ジャパンは2024年12月3日、キャデラックのプレミアムコンパクトSUV「XT4」の仕様変更を実施し、同日より発売した。グレードは「スポーツ」のみをラインアップし、車両価格は790万円に設定。デリバリー開始は2025年初旬を予定する。

▲キャデラックXT4スポーツ 価格:790万円 全長4605×全幅1875×全高1625mm ホイールベース2775mm 車重1760kg 乗車定員5名

▲キャデラックXT4スポーツ 価格:790万円 全長4605×全幅1875×全高1625mm ホイールベース2775mm 車重1760kg 乗車定員5名

 

 今回の変更は、キャデラックの最新デザインランゲージを内外装に採用したうえで、機能装備のアップデートを図ったことが特徴である。

▲ボディ両端に縦型に配したLEDヘッドランプと、フロントグリル上部に水平に配置されたウィンカーランプが一目でキャデラックであることを印象づけるとともに、ワイド&ローのシルエットを強調する。グリルにはグロスブラックスポーツメッシュを採用

▲ボディ両端に縦型に配したLEDヘッドランプと、フロントグリル上部に水平に配置されたウィンカーランプが一目でキャデラックであることを印象づけるとともに、ワイド&ローのシルエットを強調する。グリルにはグロスブラックスポーツメッシュを採用

 

 まずエクステリアでは、フロントとリアのフェイシアを刷新。フロントではボディ両端に縦型に配したLEDヘッドランプと、フロントグリル上部に水平に配置されたウィンカーランプが一目でキャデラックであることを印象づけるとともに、ワイド&ローのシルエットを強調する。また、グロスブラックスポーツメッシュのグリルにはキャデラッククレストを組み込み、重厚かつスポーティなマスクを創出した。一方でリアセクションでは、リフレクターとバンパーを縦型に変更し、視認性を向上させるとともに、より安定感を増した後ろ姿に進化させる。足もとには、新デザインの20インチアルミホイール ダイナミックマルチスポーク ダイヤモンドカット/ダークアンドロイドフィニッシュを装着した。空力特性も重視し、精密に仕上げられたボディラインは空気抵抗の低減と静粛性を高め、エアロダイナミクスを向上。フロントグリルにはアクティブグリルシャッターを装備し、必要に応じて閉じることで空力特性を最適化する。また、リア下部のフェイシアには空気の流れをスムーズに導くディフューザー形状を採用し、ツインエグゾーストと美しく一体化した。ボディカラーについては、クリスタルホワイトトライコート/ステラーブラックメタリック/アージェントシルバーメタリック/ラディアントレッドティントコートという計4色を用意している。

▲リフレクターとバンパーを縦型に変更し、視認性を向上させるとともに、より安定感を増した後ろ姿に仕立てる

▲リフレクターとバンパーを縦型に変更し、視認性を向上させるとともに、より安定感を増した後ろ姿に仕立てる

▲足もとには新デザインの20インチアルミホイール ダイナミックマルチスポーク ダイヤモンドカット/ダークアンドロイドフィニッシュを装着

▲足もとには新デザインの20インチアルミホイール ダイナミックマルチスポーク ダイヤモンドカット/ダークアンドロイドフィニッシュを装着

▲ボディカラーは写真上よりクリスタルホワイトトライコート/ステラーブラックメタリック/アージェントシルバーメタリック/ラディアントレッドティントコートという計4色を設定

▲ボディカラーは写真上よりクリスタルホワイトトライコート/ステラーブラックメタリック/アージェントシルバーメタリック/ラディアントレッドティントコートという計4色を設定

 

 インテリアについては、新素材のメタルインサートや高品質なレザートリム、リアルカーボンを採用したドアトリムなど“本物の素材を使う”キャデラックの伝統を最新のアレンジで継承する。ジェットブラックの内装には、ブルーステッチのアクセントを施して上質かつスポーティで心躍る空間を演出した。また、ラグジュアリーなインストルメンタルパネルには湾曲したデザイン性と視認性に優れた9K解像度の33インチアドバンストカラーLEDディスプレイを採用し、スマートなドライビングをサポート。さらに、音響・録音システムメーカーのAKGが手がけたAKG 14スピーカーオーディオシステムを装備し、堅牢なボディとラミネート遮音ガラスとの相乗効果で、極上の音響空間を生成する。ラゲージスペースは後席使用時で637リットル、後席格納時で最大1384リットルの容量を確保した。

▲新素材のメタルインサートや高品質なレザートリム、リアルカーボンを採用したドアトリムなど“本物の素材を使う”キャデラックの伝統を最新のアレンジで継承。ジェットブラックの内装には、ブルーステッチのアクセントを施して上質かつスポーティで心躍る空間を演出する。ハンドル位置は左のみの設定

▲新素材のメタルインサートや高品質なレザートリム、リアルカーボンを採用したドアトリムなど“本物の素材を使う”キャデラックの伝統を最新のアレンジで継承。ジェットブラックの内装には、ブルーステッチのアクセントを施して上質かつスポーティで心躍る空間を演出する。ハンドル位置は左のみの設定

▲インストルメンタルパネルには湾曲したデザイン性と視認性に優れた9K解像度の33インチアドバンストカラーLEDディスプレイを採用

▲インストルメンタルパネルには湾曲したデザイン性と視認性に優れた9K解像度の33インチアドバンストカラーLEDディスプレイを採用

▲音響・録音システムメーカーのAKGが手がけたAKG 14スピーカーオーディオシステムを装備

▲音響・録音システムメーカーのAKGが手がけたAKG 14スピーカーオーディオシステムを装備

▲ディスプレイ下部にはクライメートコントロールなどの使用頻度の高い機能に独立したハードスイッチを設定

▲ディスプレイ下部にはクライメートコントロールなどの使用頻度の高い機能に独立したハードスイッチを設定

▲ロングホイールベースの緻密なパッケージングで広い室内空間を創出。シート表皮は本革

▲ロングホイールベースの緻密なパッケージングで広い室内空間を創出。シート表皮は本革

▲ラゲージスペースは後席使用時で637リットル、後席格納時で最大1384リットルの容量を確保

▲ラゲージスペースは後席使用時で637リットル、後席格納時で最大1384リットルの容量を確保

 

 パワートレインは基本的に従来と共通で、“LSY”1997cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンツインスクロールターボエンジン(最高出力230ps/5000rpm、最大トルク350Nm/1500~4000rpm)+9速ATを搭載。低回転域から鋭いレスポンスを発揮する一方、低負荷時には4気筒のうち2気筒を休止するアクティブフューエルマネジメントシステムによって燃費効率を向上させる。駆動機構には左右後輪間の駆動トルクも最適に制御するトルクベクタリング機能を組み込んだツインクラッチAWDシステムを採用。4つのモードから選択可能なドライブモードセレクターや減衰力可変のアクティブスポーツサスペンションも装備して、どんな走行および路面状況でも確実で俊敏かつしなやかな走行性能を実現した。

▲パワートレインには1997cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンツインスクロールターボエンジン(230ps/350Nm)+9速ATを搭載。低負荷時には4気筒のうち2気筒を休止するアクティブフューエルマネジメントシステムも組み込む

▲パワートレインには1997cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンツインスクロールターボエンジン(230ps/350Nm)+9速ATを搭載。低負荷時には4気筒のうち2気筒を休止するアクティブフューエルマネジメントシステムも組み込む

▲ドライブモードはAWDを無効にしてFWDに切り替えるツーリング、車輪すべてに動力を伝達しつつパワーを最適に分配するAWD、AWDの作動とともにステアリングの応答性向上やサスペンションの調整変更を行うスポーツ、砂利道や泥道などの環境においてトラクションおよび操作性の向上をサポートするオフロードが選択可

▲ドライブモードはAWDを無効にしてFWDに切り替えるツーリング、車輪すべてに動力を伝達しつつパワーを最適に分配するAWD、AWDの作動とともにステアリングの応答性向上やサスペンションの調整変更を行うスポーツ、砂利道や泥道などの環境においてトラクションおよび操作性の向上をサポートするオフロードが選択可

 

 先進安全装備に関しては、最新のカメラおよびセンサーを用いたエマージェンシーブレーキや、HDサラウンドビジョンに表示されたデジタルカメラビューとガイドラインが駐車をサポートするパークアシスト機能、障害物および側方もしくは後方から接近する自転車や歩行者も検知・警告するサイドトラフィックアラート、通常のルームミラーとして使用するだけでなくデジタルミラーに切り替えることで広角な後方映像を表示するリアカメラミラーなどを標準で組み込んで、より安全な運転環境をドライバーに提供する。

▲通常のルームミラーとして使用するだけでなくデジタルミラーに切り替えることで広角な後方映像を表示するリアカメラミラーを標準装備

▲通常のルームミラーとして使用するだけでなくデジタルミラーに切り替えることで広角な後方映像を表示するリアカメラミラーを標準装備

 

 なお、XT4の生産拠点である米国カンザス工場は電気自動車に生産ラインを移行するため、XT4については2025年1月に生産を終了する予定。そのため、今回のマイナーチェンジが現行XT4の最終モデルとなる見込みである。

 

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