【今買っておきたい21世紀名車】感動のフレンチMR2シーター、アルピーヌA110の肖像

アルピーヌA110S/価格:7DCT 1160万円。最新A110は小型軽量にこだわり、限界性能以上にコントロール性を重視。あらゆる面で「操る楽しさ」を追求したのが魅力。Sは300psユニットとシャシースポール足回りのコンビ。サーキットを視野に入れたハイスペックモデル。加速性能は一級のスポーツカーを名乗るに十分

アルピーヌA110S/価格:7DCT 1160万円。最新A110は小型軽量にこだわり、限界性能以上にコントロール性を重視。あらゆる面で「操る楽しさ」を追求したのが魅力。Sは300psユニットとシャシースポール足回りのコンビ。サーキットを視野に入れたハイスペックモデル。加速性能は一級のスポーツカーを名乗るに十分

伝統を最新技術で再現。徹底した軽量コンパクト設計は見事!

 2017年、長い空白期間を経てアルピーヌは、久々にロードカーを販売するブランドとして復活した。A110は、往年のブランド名が冠された現在唯一の市販モデル。何とも痛快なドライビングプレジャーを味わわせてくれる1台である。ラインアップは、標準/GT/S/Rの4グレード構成になる。

 オールアルミ製ボディに本格的なミッドシップレイアウトの採用と、ハードウエア上の特徴は数多い。そうした中にあっても、走りのキャラクターを決定づけているのは、現代のクルマとして飛び切り軽量であること。グレードによって若干の違いはあるが、車両重量は1100kg前後にすぎない。そのおよそ46%が前軸に掛かり、残りが後軸の荷重というミッドシップならではの前後重量配分も、ヒラリヒラリとした独特のハンドリング感覚を生み出す重要な要素になっている。コーナリングのたびにドライバーが「旋回の中心」に位置することがわかるMRらしい挙動は素晴らしい。

真正面

リア

 そんなアルピーヌも時代の要請を受けた電動化の流れに抗うことはできない。だが電動化となれば超重量物となる駆動用バッテリーの搭載などで、現在の110の走りの特徴を受け継ぐことは困難を極める。実際、開発陣からは「現在のA110のピュアEV化は、このままでは不可能」という声が聞こえてくる。いずれ 「アルピーヌらしい電動モデル」が登場するとしても、現在のA110が「買っておくべき1台」であることは間違いない。

 エンジン出力(252ps/300ps)やサスペンションのチューニングには複数のスペックが存在する。だが、1.8リッターのターボ付き4気筒ユニットを7速DCTに組み合わせるというパワーパックの基本は全車共通。このエンジンは、車両重量の軽さを生かして実にパワフルなテイストを提供してくれる。同時にミッドシップ・レイアウトゆえにトラクション能力が高いという点も特筆ポイントである。

室内

タイヤ

 ただし、サーキット走行を意識したグレードになるとそれなりに乗り味は硬質。街乗りを主体と考えるのであれば、最もベーシックな仕様が適任だ。ベーシック仕様といえども、そのポテンシャルは実に高い。スポーツ走行は得意科目である。

「軽さを正義」とするピュアスポーツにとって、残念ながら電動化は天敵といえる事柄。だからこそ、「いまが買い!」と断言できるA110なのである。

アルピーヌA110主要諸元

エンブレム

モデル=A110S(2024年モデル)
新車時価格=7DCT 1160万円
全長×全幅×全高=4205×1800×1250mm
ホイールベース=2420mm
トレッド=フロント:1570/リア:1550mm
車重=1110kg
エンジン(プレミアム仕様)=1798cc直4DOHC16Vターボ
最高出力 kW(ps)/rpm=221kW(300ps)/6300rpm
最大トルク Nm(kgm)/rpm=340Nm(34.6kgm)/2400rpm
WLTCモード燃費=14.7㎞/リッター(燃料タンク容量45リッター)
(WLTC市街地/郊外/高速道路:10.0/15.8/17.6)
サスペンション=前後ダブルウィッシュボーン
ブレーキ=前後ベンチレーテッドディスク
タイヤ&ホイール=フロント:215/40R18/リア:245/40R18+アルミ
駆動方式=MR
乗車定員=2名

真横

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