アウディRS6アバントとRS7スポーツバックの新しいperformanceモデルが本国デビュー

アウディが高性能ワゴンのRS6アバントと高性能4ドアクーペのRS7スポーツバックにperformanceバージョンを設定。パワーアップした4.0TFSIツインターボV8エンジンに最適化したセルフロッキングセンターデフ、専用アレンジの内外装などを採用してエクスクルーシブなキャラクターを強調

 独アウディは2022年11月29日(現地時間)、高性能ステーションワゴンの4代目RS6アバントとプレミアムスポーツ4ドアクーペの2代目RS7スポーツバックにperformance(パフォーマンス)モデルを設定し、12月8日(現地時間)より欧州市場での販売を開始した。

▲高性能ステーションワゴンのアウディRS6アバントとプレミアムスポーツ4ドアクーペのアウディRS7スポーツバックに「performance(パフォーマンス)」モデルを設定

▲高性能ステーションワゴンのアウディRS6アバントとプレミアムスポーツ4ドアクーペのアウディRS7スポーツバックに「performance(パフォーマンス)」モデルを設定

 

 アウディのperformanceモデルは、パワーユニットが出力アップされていることを意味する。搭載エンジンは2モデルともに共通で、ターボチャージャーの大型化やブースト圧の引き上げ(2.4bar→2.6bar)などを図った、48Vマイルドハイブリッドシステム(MHEV)を組み込む4.0TFSIの3996cc・V型8気筒DOHC直噴ツインターボエンジンで、最高出力はベースユニット比で30psアップの630ps、最大トルクは同50Nmアップの850Nmを発生。トランスミッションには、シフトタイミングのさらなる短縮を図った専用セッティングの電子制御8速ティプトロニック(8速AT)組み合わせた。

▲ターボチャージャーの大型化やブースト圧の引き上げなどを図った、48Vマイルドハイブリッドシステムを組み込む4.0TFSIの3996cc・V型8気筒DOHC直噴ツインターボエンジンを搭載。最高出力はベースユニット比で30psアップの630ps、最大トルクは同50Nmアップの850Nmを発生

▲ターボチャージャーの大型化やブースト圧の引き上げなどを図った、48Vマイルドハイブリッドシステムを組み込む4.0TFSIの3996cc・V型8気筒DOHC直噴ツインターボエンジンを搭載。最高出力はベースユニット比で30psアップの630ps、最大トルクは同50Nmアップの850Nmを発生

 

 駆動機構には高出力化に即して最適化したクワトロ=フルタイム4WDをセット。センターデファレンシャルによるトルク配分は前後40:60の配分を基本とし、タイヤのスリップが発生した際にはより多くの駆動トルクが自動的にグリップの高いアクスルに向けられて、最大70%をフロントアクスルに、最大85%をリアアクスルに配分してトラクション性能を向上させる。さらに、セルフロッキングディファレンシャルの軽量かつコンパクト化を実施。ドライビングダイナミクスを改善すると同時にハンドリングの限界付近におけるアンダーステアの傾向を抑制し、加えてセルフステアリング反応の正確性をいっそう引き上げた。

▲駆動機構には高出力化に即して最適化したクワトロ=フルタイム4WDを採用。セルフロッキングディファレンシャルの軽量かつコンパクト化も実施する。写真はRS6アバントperformance

▲駆動機構には高出力化に即して最適化したクワトロ=フルタイム4WDを採用。セルフロッキングディファレンシャルの軽量かつコンパクト化も実施する。写真はRS6アバントperformance

 

 足回りに関しては、シャシーのセッティングを最適化うえで、シューズに10スポーク スターデザインの21インチ鋳造アルミホイールと273/35R21サイズのタイヤを装着。オプションで標準より約5kg軽い5-Yスポークデザインの22インチ鍛造アルミホイールと285/30R22サイズのコンチネンタル製Sport Contact 7タイヤも用意し、ホイールカラーは光沢仕上げのメタリックブラック、マットグレイ、マットブラック、マットネオジムゴールドが選択できる。一方、アウディドライブセレクトダイナミックハンドリングシステムには既存のエフィシェンシー、コンフォート、オート、ダイナミックに加え、カスタマイズ可能なRS1およびRS2という2つの専用モードを設定。ほかにも、最高速度設定280km/hへの引き上げや、ダイナミックオールホイールステアリング、リアアクスルのquattroスポーツディファレンシャルなどで構成するRSダイナミックパッケージを標準で装備し、さらにオプションとして最高速度設定305km/hへの引き上げや、RSセラミックブレーキシステムなどを配するRSダイナミックパッケージプラスを用意した。

 軽量化も重視し、エンジンルームやインテリア、車両後部の断熱材を削減することで8kg の軽量化を達成。空車重量はRS6アバントperformanceが2090kg、RS7スポーツバックperformanceが2065kgに仕立てている。

▲アウディドライブセレクトダイナミックハンドリングシステムには既存のエフィシェンシー、コンフォート、オート、ダイナミックに加え、カスタマイズ可能なRS1およびRS2という2つの専用モードを設定する。写真はRS7スポーツバックperformance

▲アウディドライブセレクトダイナミックハンドリングシステムには既存のエフィシェンシー、コンフォート、オート、ダイナミックに加え、カスタマイズ可能なRS1およびRS2という2つの専用モードを設定する。写真はRS7スポーツバックperformance

 

 外装については、静止していても見る者の目を一瞬で惹きつける革新のワゴンスタイルを実現したRS6アバント、大地に低く構えた先進のサルーンスタイルを創出したRS7スポーツバックのスタイリングを基調に、ドアミラーやフロントスポイラー、フロントサイドフラップ、サイドシルインサート、ルーフレール、サイドウィンドウおよびリアディフューザートリムにマットグレイ仕上げのRSエクステリアデザインを装備して、エクスクルーシブなキャラクターを強調。また、ルーフレールとサイドウィンドウトリムはブラック仕上げとし、オプションでマットカーボン/ブラックオプティクスパッケージも用意する。アウディのフォーリングスロゴとモデルネームエンブレムは、クロームまたはブラック仕上げの選択が可能だ。ボディカラーは新設定のメタリックおよびマット仕上げのアスカリブルー、マット仕上げのデューシルバーを含めて、計16色をラインアップしている。

▲アウディRS6アバントperformance ドアミラーやフロントスポイラー、フロントサイドフラップ、サイドシルインサート、ルーフレールなどにマットグレイ仕上げのRSエクステリアデザインを採用

▲アウディRS6アバントperformance ドアミラーやフロントスポイラー、フロントサイドフラップ、サイドシルインサート、ルーフレールなどにマットグレイ仕上げのRSエクステリアデザインを採用

▲アウディのフォーリングスロゴとモデルネームエンブレムはクロームまたはブラック仕上げの選択が可能

▲アウディのフォーリングスロゴとモデルネームエンブレムはクロームまたはブラック仕上げの選択が可能

▲12.3インチのアウディバーチャルコックピットプラスのディスプレイにはマニュアルトランスミッションモードを選択した際にモータースポーツで採用しているグリーン/イエロー/レッドの順に点滅するシフトインジケーター等の新しい機能を搭載

▲12.3インチのアウディバーチャルコックピットプラスのディスプレイにはマニュアルトランスミッションモードを選択した際にモータースポーツで採用しているグリーン/イエロー/レッドの順に点滅するシフトインジケーター等の新しい機能を搭載

▲スポーツシートの表皮にはハニカムステッチとコントラストステッチ(写真はレッド)を入れた高品質なバルコナレザーを採用

▲スポーツシートの表皮にはハニカムステッチとコントラストステッチ(写真はレッド)を入れた高品質なバルコナレザーを採用

 

 内包するインテリアは、2モデルともに水平基調で上下に階層化された立体的な構造のインパネやフルデジタルのインターフェイスを基調に、既存のグレイとレッドに加えてブルーを追加したRSデザインパッケージを用意。このパッケージを選択すると、アルカンターラブラックのステアリングホイールリムやフロアマット、センターコンソール側面、セレクターレバーカフなどにコントラストステッチが施される。また、スポーツシートの表皮にはハニカムステッチとコントラストステッチを入れた高品質なバルコナレザーを採用。Dinamicaマイクロファイバー製の装飾インレイ、ドアアームレスト、センターアームレストを追加することも可能だ。一方、標準装備する12.3インチのアウディバーチャルコックピットプラスのディスプレイには、マニュアルトランスミッションモードを選択した際にモータースポーツで採用しているグリーン/イエロー/レッドの順に点滅するシフトインジケーター等の新しい機能を搭載。合わせて、ローンチコントロール機能も組み込む。さらに、フロントドアに装備したエントランスLEDが「RS performance」の文字を路面に投影するイルミネーテッド機能を採用した。

▲アウディRS7スポーツバックperformance シューズに10スポーク スターデザインの21インチ鋳造アルミホイールと273/35R21サイズのタイヤを装着。オプションで標準より約5kg軽い5-Yスポークデザインの22インチ鍛造アルミホイールと285/30R22サイズのコンチネンタル製Sport Contact 7タイヤも選択可

▲アウディRS7スポーツバックperformance シューズに10スポーク スターデザインの21インチ鋳造アルミホイールと273/35R21サイズのタイヤを装着。オプションで標準より約5kg軽い5-Yスポークデザインの22インチ鍛造アルミホイールと285/30R22サイズのコンチネンタル製Sport Contact 7タイヤも選択可

▲マフラーエンドは楕円タイプの2本出し。リアディフューザートリムはマットグレイ仕上げ

▲マフラーエンドは楕円タイプの2本出し。リアディフューザートリムはマットグレイ仕上げ

▲RSデザインパッケージにはブルーを追加。アルカンターラブラックのステアリングホイールリムやフロアマット、センターコンソール側面、セレクターレバーカフなどにメルカートブルーのコントラストステッチが施される

▲RSデザインパッケージにはブルーを追加。アルカンターラブラックのステアリングホイールリムやフロアマット、センターコンソール側面、セレクターレバーカフなどにメルカートブルーのコントラストステッチが施される

▲シートにもブルーのコントラストステッチが配される

▲シートにもブルーのコントラストステッチが配される

 

 なお、RS6アバントとRS7スポーツバックの新しいperformanceモデルは、時期は未定ながら日本への導入も計画されている。

 

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