GRヤリスがマイナーチェンジ。モータースポーツ参戦から学んだ経験を踏まえて、新開発のGRステアリングの採用や電動パワーステアリングの設定変更、新開発のハイパフォーマンスタイヤの装着などを実施。一部メーカーオプションも仕様変更
トヨタ傘下のGAZOO Racing(GR)は2026年3月13日、GRヤリスの一部改良モデルを発表し、同日より全国のトヨタ車両販売店にて注文の受付けを開始。また、発売は本年4月6日より行うとアナウンスした。

▲トヨタGRヤリス RZ“High performance”+Aero performance package 価格:6MT(iMT)553万2200円/8AT(GR-DAT)588万2200円 全長3995×全幅1805×全高1455mm ホイールベース2560mm 車重6MT(iMT)1290/8AT(GR-DAT)1310kg 乗車定員4名 WLTCモード燃費6MT(iMT)12.4/8AT(GR-DAT)10.8km/リットル 写真のボディカラーはプレシャスメタル
車種展開および車両価格は以下の通り。
RZ“High performance”+Aero performance package:6MT(iMT)553万2200円/8AT(GR-DAT)588万2200円
RZ“High performance”:6MT(iMT)503万7200円/8AT(GR-DAT)538万7200円
RZ:6MT(iMT)453万7200円/8AT(GR-DAT)488万7200円
RC+Aero performance package:6MT(iMT)411万2200円/8AT(GR-DAT)446万2200円
RC:6MT(iMT)361万7200円/8AT(GR-DAT)396万7200円

▲トヨタGRヤリス RZ“High performance” 価格:6MT(iMT)503万7200円/8AT(GR-DAT)538万7200円 全長3995×全幅1805×全高1455mm ホイールベース2560mm 車重6MT(iMT)1280/8AT(GR-DAT)1300kg 乗車定員4名 WLTCモード燃費6MT(iMT)12.4/8AT(GR-DAT)10.8km/リットル 写真のボディカラーはプラチナホワイトパールマイカ

▲トヨタGRヤリス RZ 価格:6MT(iMT)453万7200円/8AT(GR-DAT)488万7200円 全長3995×全幅1805×全高1455mm ホイールベース2560mm 車重6MT(iMT)1280/8AT(GR-DAT)1300kg 乗車定員4名 WLTCモード燃費6MT(iMT)12.4/8AT(GR-DAT)10.8km/リットル 写真のボディカラーはエモーショナルレッドⅡ
「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」を実践して開発されたGRヤリスは、2020年9月の発売以降も様々なモータースポーツへの参戦を継続。極限の環境で「壊しては直す」を繰り返し、プロドライバーや評価ドライバー、マスタードライバーのモリゾウこと豊田章男会長などからのフィードバックを反映して「ドライバーファーストのクルマづくり」を実施する。今回の改良でも、モータースポーツ参戦で得た学びを生かし、走行性能の総合的な向上を図った。

▲トヨタGRヤリス RC 価格:6MT(iMT)361万7200円/8AT(GR-DAT)396万7200円 全長3995×全幅1805×全高1455mm ホイールベース2560mm 車重6MT(iMT)1240/8AT(GR-DAT)1260kg 乗車定員4名 WLTCモード燃費6MT(iMT)12.4/8AT(GR-DAT)10.8km/リットル 写真のボディカラーはスーパーホワイトⅡ
進化の主要ポイントを解説していこう。まず、プロドライバーとともに作り込んだ新開発のGRステアリングを採用する。新意匠のGRステアリングは、ドライビングにおける操作性を追求して改良。モータースポーツでは舵角180度でも持ち替えなしでステアリング操作を行う場面があり、従来のステアリングではスイッチに触れないように配慮が必要で、「手のひらを理想的な位置に置けない」という意見が一部から出ていた。これを受けて始動した開発工程では、粘土で形作った試作品を車両に装着してサーキットへ持ち込み、プロドライバーと繰り返し評価を実施。その結果、操舵レスポンス向上のための小径化と、コーナリング時の押し操作で手のひらにフィットする左右グリップ形状へと至った。また、ステアリングスイッチはモータースポーツを通して得た学びを活かし、それぞれのスイッチを独立させた配置にすることで操作性を向上。さらに、スイッチ外周のリング状のイルミネーションにより夜間の視認性をいっそう高めた。
次に、モータースポーツで得た知見を活かした電動パワーステアリング(EPS)の設定変更。サーキット走行やラリー参戦などでのハイグリップタイヤ装着時や、高いブレーキ制動力を必要とする高負荷での旋回時においても、EPSのアシストがしっかりと稼働するようにセッティングする。具体的には、トルクセンサー内のトーションバー剛性を最適化するとともに、ソフトウェア制御を変更。これにより、ステアリングトルクの検出範囲を拡大させ、極めて高負荷での旋回時にも最適なアシストを行い、よりスムーズなステアリング操作を実現した。

▲電動パワーステアリング(EPS)の設定を変更。サーキット走行やラリー参戦などでのハイグリップタイヤ装着時や高いブレーキ制動力を必要とする高負荷での旋回時においても、EPSのアシストがしっかりと稼働するように改良する
3点目は、RZ“High performance”+Aero performance packageおよびRZ“High performance”に標準装着するタイヤの刷新。モータースポーツにおける高いグリップ性能を長時間維持させるため、現場でのテストを重ねて新開発した「ブリヂストン POTENZA RACE」(タイヤサイズは225/40R18)を組み込む。同タイヤはトレッドパターン、内部構造、ゴム配合を見直すことで、限界領域における車両のコントロール性を大幅に向上。市街地走行からサーキットでの限界走行まで、安定したパフォーマンスを発揮する。また、タイヤ性能を最大限に引き出すためにフロントおよびリアのショックアブソーバーの減衰力特性の最適化も施行した。

▲RZ“High performance”+Aero performance packageおよびRZ“High performance”に標準装着するタイヤに新開発の「ブリヂストン POTENZA RACE」(タイヤサイズは225/40R18)を組み込む
メーカーオプションの一部仕様変更も実施する。これまで縦引きパーキングブレーキとナビパッケージもしくはコンフォートパッケージを同時装着の場合、シートヒーターおよびステアリングヒーターは未設定だったが、今回の仕様変更により、ナビパッケージとコンフォートパッケージともに縦引きパーキングブレーキ選択時でもシートヒーターおよびステアリングヒーターを装備するようにした。
パワートレインは従来モデルを踏襲し、G16E-GTS型1618cc直列3気筒DOHCインタークーラーターボエンジン(最高出力304ps/6500rpm、最大トルク400Nm(40.8kg・m)/3250~4600rpm)+iMT(6速MT)/GR-DAT(8速AT)に、スポーツ4WDシステム“GR-FOUR”電子制御多板クラッチ式4WD(3モード選択式)を採用している。
