トヨタが新しい電気自動車の「bZ4Xツーリング」を発売。既存のbZ4Xの特長である「走る楽しさ(加速性能・悪路走破性)」と「日常使いの便利さ(ゆとりある航続距離)」を継承しつつ、アウトドアなど様々なシーンで活躍する、ゆとりある荷室空間を実現
トヨタ自動車は2026年2月25日、新型バッテリーEV(BEV)の「bZ4Xツーリング(bZ4X Touring)」を発表し、同日より発売した。

▲トヨタbZ4XツーリングZ 4WD 価格:640万円 全長4830×全幅1860×全高1675mm ホイールベース2850mm 車重2030kg 乗車定員5名 一充電走行距離(WLTCモード)690km 交流電量消費率(WLTCモード)121Wh/km
車種展開は以下の通り。
Z FWD:575万円
Z 4WD:640万円
“実用派のBEV”を謳うbZ4Xツーリングは、既存のbZ4Xの特長である「走る楽しさ(加速性能・悪路走破性)」と「日常使いの便利さ(ゆとりある航続距離)」を継承しつつ、アウトドアなど様々なシーンで活躍する、ゆとりある荷室空間を実現したことが訴求点である。

▲トヨタbZ4XツーリングZ FWD 価格:575万円 全長4830×全幅1860×全高1675mm ホイールベース2850mm 車重1920kg 乗車定員5名 一充電走行距離(WLTCモード)734km 交流電量消費率(WLTCモード)114Wh/km
まずパッケージングの面では、既存のbZ4X比で140mm長く、25mm高く、それ以外は同寸の全長4830×全幅1860×全高1675mm、ホイールベース2850mmに設定し、流麗なスタイリングでありながら113mmのゆとりある後席ヘッドクリアランスや1000mmもの前後カップルディスタンスを実現。また、6:4分割可倒式リアシート使用時でも荷室長1092mm、荷室高850mmを確保し、加えてアクティブなユーザーの行動範囲を広げる619リットルもの大容量ラゲージスペースを実現する。さらに、荷物を固定するラゲッジフック(4個)やエコバッグを掛けるお買い物フック(4個)に加え、バックドア側からのリアシートの可倒操作を可能にする遠隔操作レバー(2個)も設定し、荷物の形や大きさに応じた使い方ができるようにアレンジした。
bZ4Xツーリングならではの“走りの楽しさ”を追求した点もトピック。パワートレインはSiC(シリコンカーバイド)パワー半導体や冷却技術などを進化させた平置き両面冷却構造を持つ新型インバーターの搭載により、出力密度や効率を高めた新世代のeAxleを搭載。Z FWDは最高出力167kW/最大トルク268Nmを発生する2XM型フロントモーターを、Z 4WDは前述の2XM型モーターを前後に配してシステム最高出力280kWを発生する。また、駆動用バッテリーには総電力量74.69kWhのリチウムイオン電池を搭載。交流電力量消費率はWLTCモードでZ FWDが114Wh/km、Z 4WDが121Wh/kmを、一充電走行距離はWLTCモードでZ FWDが734km、Z 4WDが690kmを実現した。

▲薄型の電池パックをアンダーボディに配置することで車体を低重心化し、操縦時のクルマとの一体感を実現。Z 4WDは最高出力167kW/最大トルク268Nmを発生する2XM型モーターを前後に配してシステム最高出力280kWを発生。駆動用バッテリーには総電力量74.69kWhのリチウムイオン電池を搭載する
Z 4WDについては、各タイヤの状況に応じて前後の駆動力を最適に配分する新たな4WD制御も採用する。ステアリング操作量に加え、前後・左右の車輪速度を常時監視することで、路面外乱による車両姿勢の乱れを抑制。雪道やオフロードでも安定した旋回走行を可能とした。また、ドライブモードセレクトにX-MODEを設定。走行シーンに応じて3つのモードを選択可能とし、駆動力とブレーキの協調制御を最適化することで悪路での走行安定性・操縦性を確保している。

▲Z 4WDには各タイヤの状況に応じて前後の駆動力を最適に配分する新たな4WD制御を採用する。ステアリング操作量に加え、前後・左右の車輪速度を常時監視することで、路面外乱による車両姿勢の乱れを抑制する
基本骨格に関しては、既存のbZ4Xと同様、電池パックと車体フレームを一体化させることでボディ剛性を向上。また、主要骨格部位に高強度と軽量化を両立する部材(ホットスタンプ材、高張力鋼板など)を最適配置した。トランスアクスルやモーター、インバーターを一体化したeAxleの採用によって、ボディの軽量化も成し遂げている。一方でシャシー面では、前マクファーソンストラット式/後ダブルウィッシュボーン式のサスペンションに専用チューニングを実施。ばね定数やアブソーバーの減衰力の調整により、優れた乗り心地と操縦安定性を高次元で両立させる。さらに、構造材の接合にはブルブルとした不快な振動を抑える効果が大きい高減衰タイプの接着剤を使用。どのような路面状況においても、フラットな乗り心地を実現した。
充電については、AC普通充電とDC急速充電に対応。急速充電における時間短縮も図り、150kW(350A)の急速充電器を使用した場合で駆動用電池容量表示約10%から約80%までを最短28分に短縮する。急速充電時に予め電池温度を温めることで低温時の充電速度を改善するバッテリープレコンディショニング機能も採用して、寒冷地での利便性を向上させた。さらに充電機器の充実化も行い、トヨタ純正「6kW普通充電器」を、販売店装着オプションとして設定している。

▲充電についてはAC普通充電(写真・上:普通充電ポート)とDC急速充電(同・下:急速充電ポート)に対応。急速充電における時間短縮も図り、150kW(350A)の急速充電器を使用した場合で駆動用電池容量表示約10%から約80%までを最短28分に短縮する
給電機能も充実しており、急速充電インレットには外部給電機能[V2H]を設定。災害などによる停電時に、住宅や電気製品に最大消費電力DC9kW以下の大出力の電力を供給できる。また、普通充電インレットに挿し込めば100Vの外部給電用コンセントに早変わりするヴィークルパワーコネクターを付属。ラゲッジ右側にはアクセサリーコンセント(AC100V・1500W/1個/非常時給電システム付)も配備した。
デザイン面では、流麗なボディラインでありながら、オフを楽しむための実用性も兼ね備えたアクティブギアとしてアレンジしたことがアピールポイントだ。フロント部はハンマーヘッドをモチーフとしたデザインで構成し、ヘッドランプにはLEDヘッドランプ(オートレベリング機能付)+LEDクリアランスランプ(LEDデイタイムランニングランプ機能付)+LEDフロントターンランプ+ヘッドランプクリーナーを配備。一方でリアセクションにはバックドア中央から両サイドへと横一文字に伸びる、力強い黒基調のLEDコンビネーションランプ(テール・ストップ・バックアップ・ターン)を採用し、テールランプとストップランプの一筋の輝きによって一段と力強い後ろ姿を創出する。さらに、ルーフ部には大型のルーフレールを、車両前後にはスキッドプレートを組み込んで、アクティブギアとしてのラギッド感を強調した。足もとには、マットブラック+ブラック塗装のエアロカバーを配した7.5J×18アルミホイール+235/60R18タイヤを標準で、マットブラック塗装のエアロホイールカバーを配したマットブラック塗装7.5J×20アルミホイール+235/50R20タイヤをオプションで採用。ボディカラーはモノトーンのクリスタルホワイトパール、マグネタイトグレーメタリック、クリスタルブラックシリカと、2トーンのクリスタルブラックシリカ×ブリリアントブロンズメタリック(新色)、クリスタルブラックシリカ×クリスタルホワイトパールという計5色をラインアップしている。

▲フロント部はハンマーヘッドをモチーフとしたデザインで構成し、ヘッドランプにはLEDヘッドランプ(オートレベリング機能付)+LEDクリアランスランプ(LEDデイタイムランニングランプ機能付)+LEDフロントターンランプ+ヘッドランプクリーナーを配備

▲ボディカラーはモノトーンのクリスタルホワイトパール、マグネタイトグレーメタリック、クリスタルブラックシリカと、2トーンのクリスタルブラックシリカ×ブリリアントブロンズメタリック(新色)、クリスタルブラックシリカ×クリスタルホワイトパールという計5色を設定
内包するインテリアには、高さを抑えた水平基調のインストルメントパネルを採用。スリムなインストルメントパネル上部とミドルパッドの間には左右に広がる薄型レジスターを配置し、開放感を演出するとともに、見晴らしの良い視界を確保する。また、14インチセンターディスプレイを独立させ、トレイ形状のセンターコンソールに機能を集約。センターディスプレイにはナビゲーションや空調、オーディオなどの機能を集め、利便性と操作性を向上させる。さらに、コンソールには2基のワイヤレス充電のほか、スマートフォンとマルチメディアとの連携機能も持たせた。ブラックの杢目調表皮をインストルメントパネル上部に配して、アウトドアテイストを強調したことも特徴である。内装カラーについては、上質な室内空間を演出する標準色のブラックに加え、モダンな空間にアウトドアテイストを添えるカーキを選択可能とした。

▲高さを抑えた水平基調のインストルメントパネルを採用。スリムなインストルメントパネル上部とミドルパッドの間には左右に広がる薄型レジスターを配置し、開放感を演出するとともに、見晴らしの良い視界を確保する。シート表皮は合成皮革。標準の内装カラーはブラック
安全運転支援システムの面では、最新の先進予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を標準装備。衝突被害軽減ブレーキなどに加え、先行車やカーブに対しての減速支援と操舵支援を行うプロアクティブドライビングアシストを統合する。また、高度運転支援技術「トヨタチームメイト」の機能である「アドバンスト ドライブ(渋滞時支援)」と「アドバンスト パーク(リモート機能付)」を設定。高速道路渋滞時一定条件下での運転負荷軽減や、安全・安心な駐車支援を成し遂げている。
なお、トヨタはより快適なBEV/PHEVライフを送るための急速充電サービス「TEEMO(ティーモ)」を提供。サービス内容としては、TEEMO充電器(トヨタ販売店とレクサス一部販売店に設置)に加えてeMP充電器を利用可能とし、合わせて月額基本料金0円でアプリによる充電器の検索・予約・決済を実現している。
