
トヨタは北米工場生産車を輸入し日本で発売することを検討。フルサイズピックアップのタンドラがその中心。3.5リッターV6ツインターボの強心臓と5933×2037×1981mmのBIGボディは圧巻の存在感
トヨタ自動車は、米国で生産するタンドラ(Tundra)、カムリ(Camry)、ハイランダー(Highlander)の日本導入を検討していることを発表した。これは米国・トランプ大統領が問題視する対日貿易赤字の縮小に対する対応の一環。ハイクオリティで信頼性が高く、しかも日本国内の販売ネットワークが充実しているトヨタが手がけるプロジェクトである。いままでは魅力的に感じても、正規輸入されていなかったため手に入れるのが難しかった車種の購入に道が開けるのは大歓迎である。
それぞれの導入車種について簡単に説明しておこう。まずタンドラは、圧倒的なパワーを持ち、最大牽引能力や品質、耐久性、信頼性に優れたアメリカンカルチャーを代表するピックアップトラック。パワーユニットは3.5リッター・V6ツインターボ(358ps)の純エンジンを主体に、それにモーターを追加した437ps仕様のハイブリッドもラインアップする。バリエーションは多彩で、ワイルドなスポーティモデルとしてTRD Proグレードも設定している。生産は、TMMTXテキサス工場が担当している。
タンドラは、日本でも根強いファンを持つタフモデル。従来から並行輸入車が販売されていた。ボディサイズが5933×2037×1981mmとBIGなので、日本では取り回しや駐車に制約を受けるが、何よりその大らかな味わいは魅力的。ボートなどを牽引するにも最適な選択肢になる。現在のモデルは3代目。初代タンドラはアメリカンBIG3が手がける聖域だった大型ピックアップの世界に斬り込むチャレンジャーだった。だがユーザーニーズに寄り添う姿勢で完成度を急速に高め、現在ではアメリカンピックアップの代表的な1台になっている。ちなみにアメリカンピックアップは、トラックとはいえ個人ユースを主体にしたパーソナルモデル。乗り心地を含めた快適性はハイレベルに仕上がっている。日本導入モデルの詳細は明らかにされていないが、ぜひとも多くのバリエーションを揃えてほしいものである。
カムリは先代まで日本でも販売されていた上級セダン。導入予定の最新世代は、洗練されたデザインと快適性を兼ね備え、燃費性能を誇るハイブリッドモデルだ。またハイランダーは、2007年までクルーガーの名称で販売されていた3列シートSUV。広い室内と優れた走破性で幅広いユーザーの支持を受けている。生産はカムリがTMUKケンタッキー工場、ハイランダーはTMMIインディアナ工場が担当している。
クルマはいうまでもなく、生活に寄り添うツール。それだけに開発コンセプトやメインマーケットのニーズによってキャラクターが明確に異なる。米国工場からの導入を検討している3モデルは、現在、日本で販売されているトヨタ車とは明確に違う個性の持ち主だ。事情はともあれ、アメリカンなモデル導入に道が開けたことはうれしいニュースである。
