クロスオーバーEVの日産アリアおよびアリアNISMOがフロントデザインの刷新や機能装備のアップデートなどを実施。発売はアリアが2026年2月20日、アリアNISMOが2026年3月19日を予告

日産がクロスオーバーEVの日産アリアおよびアリアNISMOをマイナーチェンジ。フロントデザインの刷新やGoogle搭載のNissanConnectインフォテインメントシステムの採用、AC外部給電コネクターの設定、サスペンションのセッティング変更、先進安全運転支援システムの拡充などを図って、フラッグシップEVとしての訴求力をアップ

 日産自動車は2025年12月22日、旗艦クロスオーバーEVの「アリア(ARIYA)」と「アリアNISMO(ARIYA NISMO)」をマイナーチェンジし、アリアを2026年2月20日、アリアNISMOを2026年3月19日に発売すると発表した。

▲日産アリアB9 e-4ORCE 価格:807万2900円 全長4595×全幅1850×全高1655mm ホイールベース2775mm 車重2180kg 乗車定員5名 一充電走行距離(WLTCモード)610km 写真のボディカラーは翡翠乃光-ヒスイノヒカリ-(プラズマグリーン/ミッドナイトブラック2トーン)

▲日産アリアB9 e-4ORCE 価格:807万2900円 全長4595×全幅1850×全高1655mm ホイールベース2775mm 車重2180kg 乗車定員5名 一充電走行距離(WLTCモード)610km 写真のボディカラーは翡翠乃光-ヒスイノヒカリ-(プラズマグリーン/ミッドナイトブラック2トーン)

車種展開は以下の通り。

■アリア

アリアB6:667万5900円

アリアB9:746万7900円

アリアB6 e-4ORCE:728万900円

アリアB9 e-4ORCE:807万2900円

■アリアNISMO

アリアNISMO B6 e-4ORCE:価格は後日発表

アリアNISMO B9 e-4ORCE:価格は後日発表

▲日産アリアB9 価格:746万7900円 全長4595×全幅1850×全高1655mm ホイールベース2775mm 車重2060kg 乗車定員5名 一充電走行距離(WLTCモード)640km 写真のボディカラーはプリズムホワイト/ミッドナイトブラック2トーン

▲日産アリアB9 価格:746万7900円 全長4595×全幅1850×全高1655mm ホイールベース2775mm 車重2060kg 乗車定員5名 一充電走行距離(WLTCモード)640km 写真のボディカラーはプリズムホワイト/ミッドナイトブラック2トーン

▲日産アリアB6 価格:667万5900円 全長4595×全幅1850×全高1655mm ホイールベース2775mm 車重1920kg 乗車定員5名 一充電走行距離(WLTCモード)470km 写真のボディカラーはディープクリムゾン/ミッドナイトブラック2トーン

▲日産アリアB6 価格:667万5900円 全長4595×全幅1850×全高1655mm ホイールベース2775mm 車重1920kg 乗車定員5名 一充電走行距離(WLTCモード)470km 写真のボディカラーはディープクリムゾン/ミッドナイトブラック2トーン

▲日産アリアB6 e-4ORCE 価格:728万900円 全長4595×全幅1850×全高1655mm ホイールベース2775mm 車重2050kg 乗車定員5名 一充電走行距離(WLTCモード)460km 写真のボディカラーはミッドナイトブラック

▲日産アリアB6 e-4ORCE 価格:728万900円 全長4595×全幅1850×全高1655mm ホイールベース2775mm 車重2050kg 乗車定員5名 一充電走行距離(WLTCモード)460km 写真のボディカラーはミッドナイトブラック

 今回の改良は、フロントデザインの刷新やGoogle搭載のNissanConnectインフォテインメントシステムの採用、V2L機能の設定、サスペンションのセッティング変更、先進安全運転支援システムの拡充などを図って、フラッグシップEVとしての魅力度をいっそう高めたことが特徴である。

▲日産アリアNISMO B9 e-4ORCE 価格:後日発表 全長4650×全幅1850×全高1650mm ホイールベース2775mm 車重2210kg 乗車定員5名 写真のボディカラーはNISMOステルスグレー/ミッドナイトブラック 2トーン

▲日産アリアNISMO B9 e-4ORCE 価格:後日発表 全長4650×全幅1850×全高1650mm ホイールベース2775mm 車重2210kg 乗車定員5名 写真のボディカラーはNISMOステルスグレー/ミッドナイトブラック 2トーン

 まずエクステリアは、従来の“タイムレス ジャパニーズ フューチャリズム”に基づいた先進的でダイナミックなこれまでのデザインを継承したうえで、次世代EVとしての新たな表現を目指してフロントフェイスを一新。グリル部分をボディと同色とすることでよりシームレスでクリーンな印象を演出し、合わせてVモーションを車両外側に配置することで、シンプルでありながら力強い存在感を生成する。また、足もとには新造形の20インチホイールをオプションで採用。アルミと樹脂のコンビネーションで構成するとともに、クルマ全体の洗練された印象を際立たせるために繊細なデザインを施すことで、印象的なコントラストを創出した。

▲グリル部分をボディ同色とすることでよりシームレスでクリーンな印象を演出し、合わせてVモーションを車両外側に配置することで、シンプルでありながら力強いフロントマスクを創出

▲グリル部分をボディ同色とすることでよりシームレスでクリーンな印象を演出し、合わせてVモーションを車両外側に配置することで、シンプルでありながら力強いフロントマスクを創出

▲アルミと樹脂のコンビネーションで構成するとともに、クルマ全体の洗練された印象を際立たせるために繊細なデザインを施した新造形の20インチホイールをオプションで用意

▲アルミと樹脂のコンビネーションで構成するとともに、クルマ全体の洗練された印象を際立たせるために繊細なデザインを施した新造形の20インチホイールをオプションで用意

 ボディカラーについては、オーロラの光からインスピレーションを受けた新色のプラズマグリーンとシックなミッドナイトブラックを組み合わせた「翡翠乃光-ヒスイノヒカリ-」を新規に設定。EVならではの静けさと力強さを宿した、清らかで未来的な2トーンのカラーリングに仕立てる。このほか2種類の2トーンカラーと5種類のモノトーンカラーをラインアップし、計8色の展開とした。

▲オーロラの光からインスピレーションを受けた新色のプラズマグリーンとミッドナイトブラックを組み合わせた「翡翠乃光-ヒスイノヒカリ-」のボディカラーを新設定

▲オーロラの光からインスピレーションを受けた新色のプラズマグリーンとミッドナイトブラックを組み合わせた「翡翠乃光-ヒスイノヒカリ-」のボディカラーを新設定

 インテリアに関しては、新内装色の「ホワイト/グリーン」を設定したことがトピック。落ち着いたトーンのグリーンの上級レザーを新たに開発し、ライトグレーとのコントラストとモダンなコーディネーションでアレンジして、先進的な世界観を際立たせている。

▲落ち着いたトーンのグリーンの上級レザーを新たに開発し、ライトグレーとのコントラストとモダンなコーディネーションでアレンジした新内装色の「ホワイト/グリーン」を採用

▲落ち着いたトーンのグリーンの上級レザーを新たに開発し、ライトグレーとのコントラストとモダンなコーディネーションでアレンジした新内装色の「ホワイト/グリーン」を採用

▲Qi2規格のワイヤレス充電器を装備

▲Qi2規格のワイヤレス充電器を装備

 機能装備の面では、Google搭載のNissanConnectインフォテインメントシステムを新たに採用したことが訴求点。同システムは「Googleマップ」「Googleアシスタント」「Google Play」の各機能に対応し、多彩な情報とエンターテインメントにシームレスにコネクトできる。ナビゲーションにGoogleアカウントを同期することで、充電スポットを予測したルート検索やお気に入りの場所、あらかじめ保存したルートなどをスムースに表示。また、NissanConnectサービスアプリ機能の「ドアtoドアナビ」を使えば、充電残量を考慮して必要な充電を加味したルートを乗車前からナビゲーションに共有することで、乗車後よりスマートに出発できる。さらに、ナビゲーションシステムと連動し、走行ルートに応じてバッテリー昇温を自動で制御する「ナビリンクバッテリーコンディショニング」を採用して、エネルギー消費を最適化するとともに充電速度の向上も果たした。

▲Google搭載のNissanConnectインフォテインメントシステムを新たに採用。「Googleマップ」「Googleアシスタント」「Google Play」の各機能に対応する

▲Google搭載のNissanConnectインフォテインメントシステムを新たに採用。「Googleマップ」「Googleアシスタント」「Google Play」の各機能に対応する

 加えて、充電ポートに専用コネクターの「AC外部給電コネクター」を差し込むことで電力を取り出すことができるV2L(Vehicle to Load)機能を採用。ドアをロックした状態でも1500Wの電力を使うことができ、アウトドアアクティビティに加え、災害時の非常用電源としても活用することを可能とした。

▲充電ポートに専用コネクターの「AC外部給電コネクター」を差し込むことで電力を取り出すことができるV2L機能を設定

▲充電ポートに専用コネクターの「AC外部給電コネクター」を差し込むことで電力を取り出すことができるV2L機能を設定

 走行面に関しては、日本市場に合わせて乗り心地を最適化したサスペンションのセッティング変更を実施。路面からの入力によるクルマの動きを減らし、乗員が感じる揺れを軽減することで、長時間のドライブでも快適な移動体験を提供する。

 パワートレインは基本的に従来を踏襲。B6にはAM67型フロントモーター(最高出力160kW/5950~1万3000rpm、最大トルク300Nm/0~4392rpm)+リチウムイオン電池(総電力量66kWh)を、B6 e-4ORCEにはAM67型フロントモーター(最高出力160kW/5950~1万1960rpm、最大トルク300Nm/0~4392rpm)+AM67型リアモーター(最高出力160kW/5950~1万320rpm、最大トルク300Nm/0~4392rpm)+リチウムイオン電池(総電力量66kWh)を、B9にはAM67型フロントモーター(最高出力178kW/6600~7200rpm、最大トルク300Nm/0~4392rpm)+リチウムイオン電池(総電力量91kWh)を、B9 e-4ORCEにはAM67型フロントモーター(最高出力160kW/5950~1万1960rpm、最大トルク300Nm/0~4392rpm)+AM67型リアモーター(最高出力160kW/5950~1万320rpm、最大トルク300Nm/0~4392rpm)+リチウムイオン電池(総電力量91kWh)を搭載している。

▲サスペンションのセッティング変更を実施。日本市場に合わせて乗り心地を最適化させる

▲サスペンションのセッティング変更を実施。日本市場に合わせて乗り心地を最適化させる

 先進安全運転支援システムについては、「インテリジェント ディスタンスコントロール」を新たに採用する。加減速を繰り返す一般道のようなシーンでも車間を一定に保ち、先行車両に合わせて減速し停止までをサポートすることで、ドライバーの負荷を軽減した。

▲加減速を繰り返す一般道のようなシーンでも車間を一定に保ち、先行車両に合わせて減速し停止までをサポートする「インテリジェント ディスタンスコントロール」を新たに導入

▲加減速を繰り返す一般道のようなシーンでも車間を一定に保ち、先行車両に合わせて減速し停止までをサポートする「インテリジェント ディスタンスコントロール」を新たに導入

 NISMO専用の加速チューニングを施すとともに、専用セッティングの電動4輪制御技術「NISMO tuned e-4ORCE」を採用するアリアNISMOに関しては、前述のアリアと同様にGoogle搭載のNissanConnectインフォテインメントシステムや、AC外部給電コネクター、インテリジェント ディスタンスコントロールなどを新たに採用。従来の高揚感のある走りを踏襲しつつ、革新的な機能を追加することで新たな高性能クロスオーバーEVに仕立てている。

▲高性能バージョンのアリアNISMOにもGoogle搭載のNissanConnectインフォテインメントシステムやAC外部給電コネクター、インテリジェント ディスタンスコントロールなどを新たに採用する

▲高性能バージョンのアリアNISMOにもGoogle搭載のNissanConnectインフォテインメントシステムやAC外部給電コネクター、インテリジェント ディスタンスコントロールなどを新たに採用する

 

 

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