トヨタが定番コンパクトバンのプロボックスの一部改良を実施。トヨタセーフティセンスのバージョンアップやパーキングサポートブレーキの採用、運転席装備の先進化などを図って、商用車としての訴求力をアップ
トヨタ自動車は2025年11月25日、コンパクトバンのプロボックスの一部改良を実施し、同日より発売した。

▲トヨタ・プロボックスGX(ハイブリッド車) 価格:203万8300円 全長4245×全幅1690×全高1525mm ホイールベース2550mm 車重1160kg 乗車定員2/5名 WLTCモード燃費24.2km/リットル 写真のボディカラーはシルバーマイカメタリック
車種展開は以下の通り。
■ハイブリッド車
GX:2WD203万8300円
GL:2WD220万9900円
F:2WD226万1600円
■ガソリン車
G:2WD191万8400円/4WD208万100円
F:2WD198万6600円/4WD214万9400円

▲トヨタ・プロボックスGL(ハイブリッド車) 価格:220万9900円 全長4245×全幅1690×全高1525mm ホイールベース2550mm 車重1160kg 乗車定員2/5名 WLTCモード燃費24.2km/リットル 写真のボディカラーはダークブルーマイカメタリック
今回の改良は、トヨタセーフティセンスのバージョンアップやパーキングサポートブレーキの採用、運転席装備の先進化などを実施して、コンパクトバンとしての魅力度をいっそう高めたことが特徴である。

▲トヨタ・プロボックスF・2WD(ガソリン車) 価格:198万6600円 全長4245×全幅1690×全高1525mm ホイールベース2550mm 車重1090kg 乗車定員2/5名 WLTCモード燃費17.3km/リットル 写真のボディカラーはホワイト
まずトヨタセーフティセンスでは、対応する事故形態をより拡大したことがトピック。プリクラッシュセーフティでは車両、歩行者、自転車運転者に自動二輪車(昼)を加えて検知範囲を拡張し、衝突回避または被害軽減を支援。事故割合が高い交差点での支援も拡大する。さらに、プロアクティブドライビングアシストを採用し、「歩行者の横断」「飛び出してくるかもしれない」など運転の状況に応じたリスクの先読みを行うことで、歩行者や自転車、駐車車両に近づきすぎないようにステアリング・ブレーキ操作をサポート。先行車や前方のカーブに対して減速操作をサポートし、頻繁な踏みかえ操作を軽減する機能も組み込んだ。ほかにも、アクセルの踏み間違いや踏みすぎなどで起こる衝突を緩和するパーキングサポートブレーキ(前後方静止物)を全車に標準で配備した。
運転席装備の先進化については、メーターのデザイン変更を図るとともに、4.2インチマルチインフォメーションディスプレイを全車に標準装備。また、各操作スイッチを備えた、新しいステアリングホイールを採用する。さらに、バックモニター内蔵式自動防眩インナーミラー(メーカーオプション)とナビ画面表示式(販売店オプション)を選択可能とした。
純正アクセサリーとして、ポリ塩化ビニルのシートプロテクトカバー(ブラック)を新設定した点も見逃せない。泥や砂などの汚れからシートを保護し、掃除・メンテナンスの負担を軽減。紫外線劣化に配慮した素材はふき取りやすく、また水滴の侵入を極力防ぐようしっかりとした縫製で仕立てる。価格は3万3000円の設定だ。
パワートレインは基本的に従来と共通で、ハイブリッド車に1NZ-FXE型1496cc直列4気筒DOHCエンジン(73ps/11.3kg・m)+1LM型モーター(45kW/169Nm)+ニッケル水素電池(容量6.5Ah)+電気式無段変速機を、ガソリン車の2WDに1NZ-FE型1496cc直列4気筒DOHCエンジン(109ps/13.9kg・m)+Super CVT-iを、1.5Lガソリン車の4WDに1NZ-FE型1496cc直列4気筒DOHCエンジン(98ps/13.0kg・m)+Super CVT-iを採用している。

▲ハイブリッド車はパワートレインに1NZ-FXE型1496cc直列4気筒DOHCエンジン(73ps/11.3kg・m)+1LM型モーター(45kW/169Nm)+ニッケル水素電池(容量6.5Ah)+電気式無段変速機を搭載
