ヒョンデ・インスター/眺めてワクワク、使って便利。走り新鮮BEVHYUNDAI インスター_2025年3月28日発表/価格▶284万9000〜372万9000円
岡本幸一郎(モータージャーナリスト) インスターはいいクルマだと思います。突出してすごいポイントはないけれど、よく考えられている。手ごろな価格とサイズで十分な距離が走れる。「想像より、相当楽しい」というキャッチコピーどおりのクルマ。一家に1台あると幸せになれそうです。
西川昇吾(モータージャーナリスト) インスターは造形に主張があっていいと思います。そして何よりも価格が安い点が強み。ホンダのN-ONE e:と比較されるかもしれません。なお、航続距離を比べると、インスターがN-ONE e:を上回ります。
山本善隆(カー・アンド・ドライバー統括編集長) インスターに乗った際、ADAS(先進運転支援システム)の仕上がりに感心しました。走行中のアクセルオフ時に前車との車間距離を適切に保ち、ほぼ何もしなくてもスムーズに完全停止してくれる機能は、新しい運転体験でした。こういった機能は不慮の事故を軽減もしくは防止するアクティブセーフティとして非常に優れていると感じました。
BMW 2シリーズ・グランクーペ_2025年3月5日発表/価格▶528万〜734万円
岡本 グランクーペのディーゼルモデルは、アイドリングストップしているかと思うほど静かで振動も少ないことに驚きました。走りや全体の質感も非常に高い。ただ、見た目の新鮮さが乏しい。目新しさがもう少しあってもよかったかもしれません。
西川 2シリーズ・グランクーペは非常にいい。まとまりがあり、FFでありながらFRのようなフィールを感じさせます。3シリーズから乗り換えても十分に満足できる質感とサイズ感を持っています。
横田宏近(カー・アンド・ドライバー編集委員) 派手な新技術はありませんが、乗ると驚くほどいいクルマでした。完成度の高さを感じます。実用性が高く、ディーゼルでも静かで燃費がいい。ブランド性もあり、この価格でこの性能は素晴らしい。ただし、「新しさ」を求めるユーザーに強く訴える力が不足している点は課題かもしれません。
Audi A5シリーズ_2025年2月17日発表/価格▶528万〜734万円
岡本 慣れ親しんだA4の実質的な後継モデルで、セダンはファストバックに進化。アバントはシューティングブレークっぽい雰囲気になりました。このあたりの上質感がA5っぽいですよね。コクピットが画面に囲まれるかのような感じになったのも印象的です。装備が充実していて完成度が高く、そのわりにこのご時世にもかかわらずあまり値上げされなかったのも歓迎です。
西川 新採用のマイルドハイブリッドプラスは「マイルド」とは思えないほど積極的に電動走行してくれます。それでも、内燃機関のよさがしっかりと出ていますね。そのマッチングが最も優れているのはトップグレードのS5です。このグレードはスポーツ性能とコンフォート性能を高い次元で両立しています。A5を選ぶならMHEV+のパワーユニットを選びたいと思います。
SUZUKI ジムニーノマド_2025年1月30日発表/価格▶265万1000〜275万円
西川 ジムニーは現行モデルのデザインが評価され大ヒット。若い層を含めた幅広い年齢層から支持を集めています。ノマドは「このデザインの5ドアがあれば買う」という市場の声に応えて誕生した。ユーザーがスズキの歴史を動かした点はすごい。3ドアはパーソナルな存在ですが、5ドアのノマドはオールマイティなキャラクター。早期の受注再開に期待します。
横田 待望のジムニー5ドアとなるノマドは、伝統の素晴らしさが凝縮されており、多彩に使えるオールランダー。小さいからこその機動性と本格ヨンクらしい本物感に惹かれます。買った後のカスタマイズの楽しみが無限大なのもいいですね。メーカーは現在、バックオーダーの解消に奮闘中。ノマドを含め、ジムニー・シリーズは日本の宝物だと思います。
