【気になるクルマ_2025】誰もを笑顔にする「VW ID.Buzz」と最新の欧州テーストを伝える「プジョー3008」「アルファロメオ・ジュニア」の新鮮度をズバリ評価

バス01VW ID.Buzz/乗る人、そして周囲を「笑顔」にする新生ワーゲンバス

VW ID.Buzz _ 2025年6月20日発表/価格▶888万9000〜997万9000円

岡本幸一郎(モータージャーナリスト) てっきりショーカーだと思っていたら本当に市販化されて、時間はかかったけれど日本にもようやくやってきてくれたことを歓迎します。当初のコンセプトカーからあまりイメージが変わっていないのがいい。大きくて重いけれど重心面で有利なBEVのおかげで走りが安定しているのも美点。これから街中で見かける機会が増えていくと思うと楽しみです。

リア

西川昇吾(モータージャーナリスト) タイプ2をオマージュしたデザインはVWのブランドイメージを牽引する存在になりつつあります。またバッテリーを床下に搭載するBEVならではの低重心レイアウトとロングホイールベースは、スライドドアのバンとは思えないフラットライド感を実現しています。高速ツーリングでの快適性は、優れた静粛性と相まってあってミニバンの中でトップだと思います。

室内

横田宏近(カー・アンド・ドライバー編集委員) あのデザインは傑作ですね。最近のワーゲンはまじめ一辺倒で、「遊びゴコロ」が薄れていましたが、伝統を継承したID.Buzzは、いい意味で異色。実際にドライブしても期待どおり。質実剛健なミニバン路線は最高です。一緒に生活してみたいと感じさせるパッションの持ち主です。ビッグサイズですが、BEVですから環境負荷が少ないのもプラスだと感じます。

インパネ

プジョー

プジョー3008/美しき革新、次世代フレンチ・フラッグシップ

PEUGEOT 3008_ 2025年7月2日発表/価格▶489万〜558万円

岡本 「3」のつくモデルでフラッグシップと称したのには驚きました。そしてデザインが印象的です。実用性も高く、プジョーに期待される独特の乗り味も持っている。実に魅力的なクルマです。ステランティス・グループ最新のプラットフォームとパワートレーンを搭載している点も魅力です。

西川 3008の最大の魅力はデザインだと思います。マッシブなエクステリアもそうですが、前衛的な内装デザインはフランス車ならでは。ユーティリティも十分に高く、所有欲を満たしてくれる1台だと感じます。

横田 プジョー3008のデザインと内装の先進感、そして高い走りの実力は見事でした。さすがに「フラッグシップ」を名乗るだけはある、と感じました。小排気量のマイルドHVで、大柄なボディを気持ちよく走らせるのがフランス車らしいと感じます。BEV版も高い完成度が期待できそうです。

3008リア

アルファ01

アルファロメオ・ジュニア/ビビッド&スポーティ。名門アルファ待望の新世代コンパクト

Alfa Romeo ジュニア_2025年6月24日発表/価格▶420万〜556万円

岡本 ジュニアには感心しました。見た目がいいし、内装もおしゃれ。乗っていて心が浮き立つフィーリングは見事です。アルファロメオは好きなブランド。いままでは販売が低迷していましたが、ジュニアで盛り返してほしいな。

西川 基本的なメカニズムはフィアット600ハイブリッドと同じですが、味付けはアルファらしいというか「プレミアムスポーツ」というキャラクターが強い仕上がりになっています。またデザイン、とくにインテリアにアルファらしい個性が溢れているのも印象的でした。

横田 ジュニアは乗って、「ほしいな」と思いました。アルファロメオに期待する性能とキャラクター、世界観がうまく融合していると感じました。おしゃれでドライビングが楽しく、どこへでも乗っていきたくなる。コンパクトなサイズもプラスポイントです。イタリアを感じます。

アルファ02

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