【気になるクルマ2025】話題の新世代スペシャリティ「ホンダ・プレリュード」と、身近なBEV「スズキ・eビターラ」「ホンダN-ONE e:」をズバリ評価

プレリュードtop

ホンダ・プレリュード/新機能「S+シフト」搭載。エンジンと対話する新スペシャリティ

HONDAプレリュード_ 2025年9月4日発表/価格▶617万9800円

岡本幸一郎(モータージャーナリスト) e:HEVにS+シフトを組み合わせるとこんなに楽しく走れるようになることに驚きました。走って気持ちよさを感じるのは、速さだけではないことをあらためて思い知りました。タイプR譲りの足回りもさすがのレベルです。あのドライブフィールは普通の足回りでは出せない。価格にも納得しています。個人的にはノッチバックで出してほしかったかな。

リア

西川昇吾(モータージャーナリスト) ハイブリッドでも運転が楽しい、そんな新しい世界観を見せてくれました。それはシャープな変速感を味わえるS+シフトあってこそですが、スポーツカー好きが乗っても納得の変速感なのが好印象です。またDレンジのままでも賢くコチラが想像したようなタイミングで変速していく点は、運転好きが作ったシステムだなと感じさせますね。

室内

横田宏近(カー・アンド・ドライバー編集委員) プレリュードは思い入れのあるクルマ、2代目に乗っていました。久々の新型は、スポーツの新解釈が新鮮でした。使い切れる速さと、ワクワクする楽しさの演出は見事。S+シフトが提供する高揚感は最高です。ハイブリッドなのにエンジンと対話でき、自在に操る感覚が満喫できる点は素晴らしい。開発陣の熱意とチャレンジ精神が実感できる逸品です。

シフト

eビターラ

スズキeビターラ/スズキ初の世界戦略BEV。補助金は全車87万円

SUZUKI eビターラ_2025年9月16日発表/価格▶399万3000〜492万8000円

岡本 驚くほど速いわけではありませんが、意のままに操れ、気になる弱点もない。スズキらしい個性的なデザインと、このセグメントでは珍しい雪道も安心して走れるAWDの設定がポイントです。eビターラの登場で日本でもBEVがポピュラーな存在になることを期待しています。

西川 eビターラは、コンパクトサイズとしてはどっしりとした走りで欧州市場を意識していると感じました。このクラスのBEVで4WDをラインアップするのはアピールポイント。デザインもいいですね。

山本善隆(カー・アンド・ドライバー統括編集長) 生活に密着するクルマが得意なスズキがBEVを手がけるということに、大きな意味があると思います。クオリティは高く、スズキの乗用車づくりはこれまでも好印象でした。今後は充電ネットワークなどスズキならではのBEV所有体験はどんなものになるのか、という点にも大いに興味がわきます。

eビターラ02

N-ONE e

ホンダN-ONE e:/日常を「電気の力」で快適&クリーンに。シンプル&キュートな相棒

HONDA N-ONE e:2025年9月11日発表/価格▶266万9400〜319万8800円

岡本 ホンダeも面白いと思っていたけど、あの航続距離と価格はないよね。どうせならN-ONEでBEVを出せばいいのにと思っていたら、本当に出てきた(笑)。ハイトワゴンではなくこの車高(1545mm)だからこそ走りもよくまとまっていたし、航続距離にしても295kmも走れれば十分でしょう。

西川 N-ONEやN-BOXなど質感のいいKカー作りという点でホンダの手腕は見事です。静粛性の高いBEVでホンダが軽自動車を作るとなれば、いままでの軽自動車を超える質感を実現してくれると思います。275kmの航続距離も日常ユースでは十分、高級軽自動車としてのひとつの答えだと思います。

横田 N-ONE e:に乗って、KカーとBEVは相性がいいと、改めて実感しました。静かでスムーズ、そして坂道を苦にしないトルクフルな走りは大いに魅力的です。走りの余裕はエンジン搭載Kカーとは別次元です。航続距離も295kmと十分。ファーストカーとしても満足できる完成度の持ち主です。

リア

フォトギャラリー

SNSでフォローする