【気になるクルマ2025】日産のやる気を感じる「新型リーフ」と「ルークス」、そして三菱の「デリカミニ」の新鮮度をズバリ評価

リーフ01日産リーフ/3代目は一充電航続距離700kmオーバーの本格派

NISSANリーフ_2025年10月8日発表/価格▶518万8700〜599万9400円

岡本幸一郎(モータージャーナリスト) リーフはかなり進化しています。電池のヒートマネージメントに関する技術革新をしっかりと進め、Googleを導入したインフォテインメント機能も魅力的です。走りもスムーズで気持ちいい。スタイリングもすっきりとしています。評価の高いアリアの弟分といった印象です。多くの人に支持されると思います。

西川昇吾(モータージャーナリスト) 初めてのBEVとして万人にお勧めという狙いどおりの仕上がりです。航続距離や充電性能はもちろん、普通充電ポートに外部給電コネクターを装備するなど、BEVだからこその利便性が考えられている点にも注目です。静粛性はクラスを超える驚きがありました。

サイドビュー

インパネ

山本善隆(カー・アンド・ドライバー統括編集長) このクルマの最大の武器はそのボディサイズ。全長4400mm以下、全幅1810mm、全高1550mmという日本の立体駐車場に収まるサイズは大きな利点。また、すでに実績のある運転支援技術、プロパイロット2.0の完成度や、新世代プラットフォームによる出来の良さも楽しみなポイント。リーフには、EVのパイオニアとしての意地を見せるような、運転体験の革新を期待しています。

横田宏近(カー・アンド・ドライバー編集委員) リーフは3代目のキャリアが生きている。初めてBEVを手がけました、という手探り感がない。操作系も優秀で、適度に物理スイッチが残されていて好印象でした。写真で見るよりスタイリッシュな点もプラスですね。サイズも従来より全長が短くなったのがうれしい。走り始めてすぐに「お金をかけている」と感じる高い質感があります。

リア

ルークス01

日産ルークス/「かどまる四角」のボクシー造形。広さと先進装備が自慢

NISSANルークス_2025年9月18日発表/価格▶167万2000〜236万3900円

岡本 Kスーパーハイトワゴン界の三つ巴の中にぜひ割って入ってほしい。ルークスは乗り心地がいいし、内外装とも上質に仕立てられている。運転支援装備も充実していて、Googleが搭載されたのもポイント高いですよね。デリカミニは価格の高さがよく話題になるけれど、唯一の個性があるし、興味を持った人への期待には十分に応えていると思います。

西川 これまでのルークスはスタイリッシュさに重きを置いたデザインでしたが、室内空間をしっかりと確保することを主題に「かどまる四角」なデザインコンセプトへとチェンジ。結果的にこのクラスに求められる「親しみやすさ」が生まれたのは好印象です。運転支援システムやインフォテインメントなども充実した内容でKカーを代表する先進性です。

リア

デリカミニ

三菱デリカミニ & eKスペース/「頼れる相棒」デリ丸と広々ワゴンが新世代に移行。まさにクラスレス

MITSUBISHIデリカミニ & eKスペース_ 2025年9月18日発表/価格▶180万9500〜290万7300円

山本 新型は、パワートレーンからモーターを外して純エンジンになりました。電動化の時代ではありますが、純エンジンで従来以上の効率化を実現したのでモーターを廃止したとか。Kカーはシンプル・イズ・ザ・ベストであることが大きな魅力ですから、意味ある選択だと思います。

横田 「かどまる四角」をモチーフにしたルークスはもちろん、今度のデリカミニ、eKスペースは力作です。各部の作り込みは入念で質感抜群。しかも大きく堂々と見えます。もちろん室内は驚くほど広い。ステアリングを握ってもボディのしっかり感が印象的でした。いい意味で「Kカー」を感じさせないクルマです。

ドア開口

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