サーキット走行を志向したBMW M2の特別なハイパースポーツモデル「M2 CS」が日本上陸

BMWが2シリーズ・クーペのMハイパフォーマンスモデル「M2」をベースとするサーキット志向モデル「M2 CS」の日本における受注を開始。パワートレインにはベーユニット比で最高出力50psアップの530psを発生する専用チューニングの3リットル直6 Mツインパワーターボガソリンエンジンを搭載。専用のエンジンマウントの採用、DSC/MDMのセッティング変更、サスペンションのローダウン化などシャシー面も強化。販売台数は87台限定

 BMWジャパンは2025年10月29日、2シリーズ・クーペのMハイパフォーマンスモデル「M2」に特別限定車の「M2 CS」をラインアップし、日本における受注を開始。また、ジャパンモビリティショー2025においては実車を日本初公開した。車両価格は1488万円に設定し、販売台数は87台の限定。ユーザーへの納車は本年11月以降を予定している。

▲BMW M2 CS 価格:1488万円 全長4590×全幅1885×全高1405mm ホイールベース2745mm 車重1700kg 乗車定員4名 WLTCモード燃費9.9km/リットル 販売台数は87台限定

▲BMW M2 CS 価格:1488万円 全長4590×全幅1885×全高1405mm ホイールベース2745mm 車重1700kg 乗車定員4名 WLTCモード燃費9.9km/リットル 販売台数は87台限定

 Competition Sport(コンペティション・スポーツ)の略である“CS”のネーミングを冠した今回の特別限定車は、既存のM2をベースに、通常走行でのパフォーマン向上はもちろん、サーキット走行でのアタックも前提としたチューンアップを随所に施したことが特徴である。

▲ジャパンモビリティショー2025においてはM2 CSの実車を日本初公開

▲ジャパンモビリティショー2025においてはM2 CSの実車を日本初公開

 まず注目のパワートレインは、既存のM2に搭載する2992cc直列6気筒DOHC直噴Mツインパワーターボガソリンエンジンのセッティング変更を敢行。ブーストアップ等の専用チューニングを行うことで、M2に比べて最高出力を50psアップの530ps(390kW)/6250rpm、最大トルクを50Nmアップの650Nm/2750~5730rpmにまで引き上げる。組み合わせるドライブロジック付き8速MステップトロニックATのトランスミッションにも専用セッティングを施した。また、シャシーについては専用のエンジンマウントの採用や、DSC/MDMのセッティング変更、サスペンションのローダウン化などを実施。合わせて、剛性を高めながらさらなる軽量化を果たしたホワイトボディを採用して、ドライビングダイナミクスの向上を実現する。性能面では、0→100km/h加速でベース車のM2よりも0.2秒速い3.8秒を達成した。

▲既存のM2に搭載する2992cc直列6気筒DOHC直噴Mツインパワーターボガソリンエンジンをセッティング変更。ブーストアップ等の専用チューニングを行うことで、M2比で最高出力を50psアップの530ps(390kW)/6250rpm、最大トルクを50Nmアップの650Nm/2750~5730rpmにまで高める。エンジンマウンの強化も実施

▲既存のM2に搭載する2992cc直列6気筒DOHC直噴Mツインパワーターボガソリンエンジンをセッティング変更。ブーストアップ等の専用チューニングを行うことで、M2比で最高出力を50psアップの530ps(390kW)/6250rpm、最大トルクを50Nmアップの650Nm/2750~5730rpmにまで高める。エンジンマウンの強化も実施

▲シャシー面ではDSC/MDMのセッティング変更やサスペンションのローダウン化などを実施

▲シャシー面ではDSC/MDMのセッティング変更やサスペンションのローダウン化などを実施

▲剛性を高めながらさらなる軽量化を果たしたホワイトボディを採用。ボディカラーにはBMW Individualベルベットブルーメタリックを設定

▲剛性を高めながらさらなる軽量化を果たしたホワイトボディを採用。ボディカラーにはBMW Individualベルベットブルーメタリックを設定

 エクステリアに関しては、ルーフやトランクリッド、ドアミラーキャップ、ディフューザーにCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を採用して高剛性化および軽量化を図るとともに、最適化されたエアインレットを内蔵するハイグロスブラックのキドニーグリルやマットブラックのフロントスポイラー、ダックテール形状のリアエンドなどを採用。前後にはレッドのアクセントをきかせた“M2 CS”バッジを装着する。足もとには専用19インチ/20インチ M鍛造アルミホイール827Mゴールドブロンズ+トラックタイヤと、レッド塗装のキャリパーを配した専用Mカーボンセラミックブレーキを組み込んだ。

▲写真上よりルーフ、ドアミラーキャップ、トランクリッドおよびディフューザーにCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を採用して高剛性化および軽量化を図る

▲写真上よりルーフ、ドアミラーキャップ、トランクリッドおよびディフューザーにCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を採用して高剛性化および軽量化を図る

▲最適化されたエアインレットを配するハイグロスブラックのキドニーグリルとマットブラックのフロントスポイラーを専用装備

▲最適化されたエアインレットを配するハイグロスブラックのキドニーグリルとマットブラックのフロントスポイラーを専用装備

▲リアエンドはダックテール形状で仕立てる

▲リアエンドはダックテール形状で仕立てる

▲足もとには専用19インチ/20インチ M鍛造アルミホイール827Mゴールドブロンズ+トラックタイヤを装着。制動機構にはレッド塗装のキャリパーを配した専用Mカーボンセラミックブレーキを配備する

▲足もとには専用19インチ/20インチ M鍛造アルミホイール827Mゴールドブロンズ+トラックタイヤを装着。制動機構にはレッド塗装のキャリパーを配した専用Mカーボンセラミックブレーキを配備する

 インテリアについては、センターマーク付きのMアルカンターラ・スポーツステアリングホイールや、Mカーボンファイバートリム、“CS”ロゴ入りCFRP製センターコンソール、CSロゴ・イルミネーション、“M2 CS”ロゴ入りサイドシルカバーなどを専用装備して、レーシングシーンを彷彿とさせるコクピット空間を創出。前席にはフルレザーメリノ ブラック表皮のMカーボンバケットシート(イルミネーテッド“CS”ロゴ付き)を装着した。リアシートはベースモデルと同様、大人2名が座れるスペースを確保しており、日常使いでの優位性も兼ね備えている。

▲センターマーク付きのMアルカンターラ・スポーツステアリングホイールやMカーボンファイバートリムを装備。トランスミッションには専用セッティングのドライブロジック付き8速MステップトロニックATを採用する。日本導入モデルのハンドル位置は右

▲センターマーク付きのMアルカンターラ・スポーツステアリングホイールやMカーボンファイバートリムを装備。トランスミッションには専用セッティングのドライブロジック付き8速MステップトロニックATを採用する。日本導入モデルのハンドル位置は右

▲“CS”ロゴ入りCFRP製センターコンソールを装着

▲“CS”ロゴ入りCFRP製センターコンソールを装着

▲ドアトリムにCSロゴ・イルミネーションを組み込む

▲ドアトリムにCSロゴ・イルミネーションを組み込む

▲“M2 CS”ロゴ入りサイドシルカバーを専用装備

▲“M2 CS”ロゴ入りサイドシルカバーを専用装備

▲前席にはフルレザーメリノ ブラック表皮のMカーボンバケットシート(イルミネーテッド“CS”ロゴ付き)を配備

▲前席にはフルレザーメリノ ブラック表皮のMカーボンバケットシート(イルミネーテッド“CS”ロゴ付き)を配備

 

 

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