2026年F1日本GP開幕直前!都内で開催された関連イベントのピックアップレポート

 桜が開花する季節になると、鈴鹿サーキットにF1がやって来ると関連づけている読者もいるのではないか。かつて鈴鹿での日本GPはシーズン終盤で開催されていたが、最近は序盤戦に組み込まれている。

ドライバーに対して黄色い声援が飛ぶのは当たり前で「アヤオさ〜ん」と叫ぶ女性の声も多数。女性人気の増大はチームにとって大きな推進力になるはずだ

 今年は3月29日に鈴鹿サーキットでF1GPの決勝レースを迎えるが、F1ドライバーやチームスタッフは開幕前の各種イベントに参加するケースが珍しくない。東京都内で行われたいくつかの催しを簡単に紹介していこう。

 3月24日の13時から開催されたのは、TGR Haas F1 Team|GODZILLA コラボレーション・メディアイベント。F1チームのハースと世界的に知られるゴジラが、日本GP専用のコラボレーションリバリーを作成したのである。

右手に持っているハースのキーホルダーは、イベント開始前にハースのスタッフが配布したもの。このキーホルダーを受け取ったファンは、ドライバーの直筆サインがもらえた。心がこもったファンサービスを受ければ、その思い出は一生自慢できる


 ハースは小松礼雄代表とエステバン・オコン選手とオリー・ベアマン選手が参加、ゴジラ側は東宝の専務執行役員でチーフ・ゴジラ・オフィサー(CGO)の大田圭二氏だった。マシンの両サイドにゴジラのイラストがデザインされ、ボディの両サイドには「ゴジラ、世界最速の舞台へ」の文字が入っている。
 

登壇者がゴジラ・ポーズを決める

 マシンを披露した後の記念撮影では、登壇者がゴジラ・ポーズで決め写真を撮影するサービスタイムもあった。小松代表からの提案でこのコラボは実現したというが、ゴジラは新作映画『ゴジラ-0.0』が今年11月3日公開される予定だ。好調な滑り出しで新シーズンに挑むハース・チームは、ゴジラ作品が封切られるシーズン終盤にはどれだけポイントを重ねているのか楽しみだ。新作公開の際には、ぜひ映画館の前にコラボリバリーのマシンを展示してほしいものだ。

 24日は15時からVisa Cash App Racing Bulls Fomula One Teamが記者会見を行い、日本GPのためのスペシャルリバリーとスペシャルレーシングスーツが披露された。

 レーシングブルズの発表会には、リアム・ローソン選手とアービッド・リンドブラッド選手、岩佐歩夢選手が参加。人気のレッドブルに新発売された「レッドブル・チェリーエディション」をカラーリングイメージや、書家/現代美術家の青柳美扇さんが揮毫した「日本」「チェリーエディション」「翼をさずけ」の文字がレーシングスーツやマシンにデザインされている。

 翼を得て天空に駆け上がっていくような躍動感と力強さを感じさせる青柳さんの筆文字は、海外ファンの目も引きつけること間違いなし。芸術が秘めるエネルギーが、高速で駆け抜けるF1マシンを猛烈にプッシュしてくれるだろう。

 3月25日は、ホンダがF1 TOKYO FAN FESTIVAL 2026を開催した。会場は東京タワーの屋外スペースとテレビの撮影スタジオ。当日はあいにくの雨模様となり、イベント参加者は雨ガッパを着用して小林可夢偉選手や角田裕毅選手、ハースの小松礼雄代表らのスペシャルステージを観覧した。鈴鹿サーキットで販売するF1日本GPのパンフレット販売、オリジナルTシャツ、キャップなどの販売もあり、ファンは長い列を作りながら購入待ちをしていた。

小林可夢偉選手がステージでトーク中。後方からはモニターを通じての表情が見えるだけ。天気がよければ……

 会場の一角にはホンダがパワーユニットを提供するアストンマーティンF1、AMR26が展示されていた。昨年までのマシンのイメージを比べると、確かに新規則に適合したマシンは小さくまとまっている。とくにリアウィングがコンパクトになっているように感じられた。

 スタジオを使ったミュージアムゾーンでは、マクラーレンF1MP4/5のコクピットに乗り込んで写真撮影ができる貴重な体験コーナーが設置されていた。

 ホンダのゲストステージに登場した小林可夢偉選手は「たとえばメキシコGPの場合、99%がメキシコ出身ドライバーを応援しているんです」と自身の経験を語っていた。国を挙げて母国ドライバーを応援するシーンはメキシコ以外のGPでも目にした経験があるだろう。日本の場合、誰もが日本出身のドライバーを応援しているかといえば、ちょっと事情が異なるのではないか。日本のホンダがパワーユニットを供給するチーム、そしてドライバーを応援したり、角田裕毅選手は岩佐歩夢選手を熱心に応援するのはもちろん、「推しドライバー」や「チームを箱推し」するファンが珍しくない。チームスタッフのレプリカユニフォームの着用は当たり前で、コスプレに推しドラうちわも広がっている。こうしたファングッズは時間をかけて手作りしている様子がうかがえる。


 
 ファンのこうした熱量は、間違いなく一連のイベントに参加したドライバーに伝わっているはずだ。有数のテクニカルサーキットとしてF1ドライバーが好む鈴鹿サーキットとともに、礼儀正しく熱心に声援を送る日本のファンもF1パイロットたちに好感されているのは間違いないだろう。

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