KYOJO CUPラウンド2スプリントはは三浦愛選手が優勝、ファイナルは翁長実希選手が制覇。女王経験者が実力を発揮

KYOJO CUPラウンド2スプリントはは三浦愛選手が優勝、ファイナルは翁長実希選手が制覇。女王経験者が実力を発揮

斎藤愛未選手(中央)と坪井翔選手は「日本一速い夫妻」と評判。左はAIWINの三浦愛代表

 この原稿を書いている8月上旬時点でKYOJO CUPはRd.2までが終了した。フォーミュラマシンにスイッチし後、初のレースウィークとなった開幕戦(5月)では、フォーミュラマシンの経験が豊富な下野璃央選手が予選、スプリント、ファイナルすべてでトップとなる圧巻の勝利でだった。7月にスーパーフォーミュラとの併催で行われたRd.2は予選とスプリントは齋藤愛末選手が制し、ファイナルでは翁長実希選手がトップでチェッカーを受けた。開幕戦では下野一強と思われたが、今後シリーズ後半戦に向けチャンピオン争いが面白くなることは間違いないだろう。

斎藤愛未選手

 2戦を終えた段階で、女性ドライバーだけで争うこのレースのレベルの高さに感心の声も上がっている。だが、シリーズ開幕前にはフォーミュラカーでのレースに心配がささやかれていたのも事実。昨年まで使用されていたVITAとは異なり、今シーズンから採用されているフォーミュラマシンKCMG-01はタイヤがむき出しになっている。タイヤとタイヤが接触するとマシンが浮き上がるような重大なクラッシュが発生する可能性も高い。そのような面から心配する声が上がっていたのだ。

第4戦は翁長実希選手が優勝した

 しかし、蓋を開けてみるとクリーンで熱いバトルが展開されており、女性ドライバーたちのレーステクニックに関係者は驚いているようだ。現在のところ重大なクラッシュや接触もなく、スプリント、ファイナルともにレベルの高い熱いバトルが展開されている。

チーム・インパルから出場する下野璃央選手

 現状、チャンピオン争いは下野、翁長、齋藤の3選手を中心に展開されていくと思われるが、8月4・5日に開催された合同テストでは4日に池島実紅選手がトップタイムをマークしたり、5日に富下李央菜選手が3番手タイムをマークしたりするなど、急成長する選手が出てきた。まだチャンピオン争いに新しい名前が加わる可能性も高い。シーズン途中の勢力図の変化にも注目したいカテゴリーだ。

佐藤こころ選手は高校に在学中。カートで実績を残し、飛び級でステップアップしてきたKYOJO

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