日産・自動車大学校の学生が制作したカスタマイズカー3モデルが東京オートサロン2026の舞台に登場

日産が東京オートサロン2026において日産・自動車大学校の学生が企画・制作したK13マーチ&312ブルーバード、KB10サニークーペ&ハコスカ、R30スカイラインをベースとする3台のカスタマイズカーを出展すると予告

 日産自動車は2026年1月9日から11日にかけて幕張メッセで開催される東京オートサロン2026において、日産グループの学校法人日産学園 日産・自動車大学校の学生が企画・制作したカスタマイズカーを出展すると発表した。

 日産・自動車大学校は、全国に5校(栃木校・横浜校・愛知校・京都校・愛媛校)設置。5校に共通する自動車整備の国家資格取得を目指す学科に加え、モータースポーツ系や車体系(板金・塗装)の課程をもつ自動車整備専門学校である。今回、車体系の課程を有する愛知校・京都校の学生たちが授業の集大成として企画・制作した3台の車両を東京オートサロン2026で披露することとなった。

▲日産が東京オートサロン2026で日産・自動車大学校の学生が企画・制作した3台のカスタマイズカーを出展すると予告

▲日産が東京オートサロン2026で日産・自動車大学校の学生が企画・制作した3台のカスタマイズカーを出展すると予告

 3台のカスタマイズカーを紹介していこう。まず、日産京都自動車大学校 自動車整備・カスタマイズ科4年生が6カ月かけて企画・制作した「MARCH Eloura(エルーラ)」。ベース車はカスタマイズ科2期生が製作した「イタルマーチ」(K13マーチ)と312ブルーバードで、サイズの異なるブルーバードをマーチのサイズに再構築するという技術的に難しい課題に挑みながら、随所に同科のこだわりを反映し、マーチの可愛らしさとブルーバードの丸みのある上品なデザインを併せ持つ、パイクカーのようなスタイリングに仕上げる。基本コンセプトは「街乗りスタイル、走りとデザインに特化」とし、20~30歳代の家庭をもつ女性が街乗りに使うセカンドカーをイメージして制作。女性をターゲットにした車両の制作はカスタマイズ科として初の試みで、女性の意見を積極的に取り入れた。車名の「Eloura」とは、英語で“時代”を意味する“Era”とイタリア語で輝きを意味する“Luce”を掛け合わせた造語で、「過去から未来へ時代を超えて輝く1台にする」という想いを込めている。

▲「街乗りスタイル、走りとデザインに特化」をコンセプトに 20~30歳代の家庭をもつ女性が街乗りに使うセカンドカーをイメージして制作した「MARCH Eloura」

▲「街乗りスタイル、走りとデザインに特化」をコンセプトに 20~30歳代の家庭をもつ女性が街乗りに使うセカンドカーをイメージして制作した「MARCH Eloura」

 2台目は日産京都自動車大学校 自動車整備・カスタマイズ科4年生が6カ月かけて企画・制作した「Sunny Skyline」。教員の間で復活を望む声が上がるほど好評を博したカスタマイズ科1期生が制作した初代サニーと、往年の名車であるハコスカの2台を輝かせたいという想いから、「あの頃の輝きをもう一度」をキャッチコピーに据え、ベース車両にKB10サニークーペ、フロントに4期生が制作したハコスカを採用して、45~55歳のクルマ好きの男性に向けた趣味車をイメージして企画する。制作の過程では、ターゲット層に該当する先生や学生の父親たちの意見を取り入れた。印象深いオーバーフェンダーはいちから造形し、左右のバランスを均等にするために精密な調整を何度も繰り返して構築。また、メッキパーツを採用したバンパーおよびドアミラーにおいては、繊細な作業が要求される再塗装を実施する。さらに、エンジンはコンパクトかつパワフルさで定評のあるS15シルビアのSR20エンジンを搭載した。インテリアについては、高級感を演出するために特別にしつらえた木目調のパネルに張り替えるなど、懐かしさの中にモダンさを表現することで、コンセプトである「サニーとハコスカの面影を残しながら現代風に」を体現。そしてボディカラーは、現代らしい煌びやかさと重厚感を持ち合わせた、学生考案のオリジナルカラー「トーマレッド」纏わせた。

▲日産の往年の名車である初代サニーとハコスカの2台を輝かせたいという想いから、「あの頃の輝きをもう一度」をキャッチコピーに掲げて制作した「Sunny Skyline」

▲日産の往年の名車である初代サニーとハコスカの2台を輝かせたいという想いから、「あの頃の輝きをもう一度」をキャッチコピーに掲げて制作した「Sunny Skyline」

 3台目は日産愛知自動車大学校 自動車整備・カーボディーマスター科3年生が2.5カ月かけて企画・制作したR30スカイライン・4ドアセダンをベースとする「Re30 スカイラインシルエット」。スカイラインのブランド力と、当時のファンを魅了した「スカイライン スーパーシルエット」の持つ圧倒的な威圧感と存在感に惹かれた学生たちが、セダンが少なくなった現代において「再び、あの時のスーパーシルエットを」をコンセプトに据えて企画する。フロントバンパーはスーパーシルエットの巨大なフロントスポイラーを忠実に再現し、合わせてリアフェンダーはスクエア形状のものを採用するとともに大胆に拡幅。通常、ワイド化するとドアの開閉が困難になるが、学生たちの創意工夫により十分なクリアランスをキープして実用性を確保した。フェンダーの拡幅に合わせてテールランプの位置を変更したこともトピックだ。一方で内装は、80年代を知る世代には懐かしさを、若い世代には当時の雰囲気を味わってほしいという思いから、極力純正を活かして採用。フロアマットはシートのブルーが際立つよう、派手さを抑えつつもデザイン性をプラスした柄でオーダーメイドし、淵糸までこだわって完成させた。ボディカラーはスーパーシルエットへのリスペクトから赤と黒をオマージュ。同時に赤色部分にはラメを加えることで、派手さの中にも現代的な魅力を引き出すという、学生ならではのエッセンスを加えている。車名の“Re”についえは、Reborn(再び、80年代の活気ある車を)、Respect(尊敬・敬意)、Remake(私たちが作り直す)を意味。リアルタイムでスーパーシルエットを知る50歳代や60歳代の人への懐かしい提案であると同時に、伝説的なレースを知らない若い世代にも当時のモータースポーツのエネルギーを伝えたいという願いが込められている。

▲セダンが少なくなった現代において「再び、あの時のスーパーシルエットを」をコンセプトに据えて、R30スカイラインの4ドアセダンをベースに制作した「Re30 スカイラインシルエット」

▲セダンが少なくなった現代において「再び、あの時のスーパーシルエットを」をコンセプトに据えて、R30スカイラインの4ドアセダンをベースに制作した「Re30 スカイラインシルエット」

 

 

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