メイン入り口からの流れで行くと、東展示棟の最初はホンダになる。彼らがアピールしたいのは当然新型プレリュードなのだが、ここのブースはとにかくバラエティに富んでいた。なんたって四輪、二輪はもちろん、ロケットにジェット機にボート(模型)が飾られたのだ。もはや「一社モビリティショー」である。お見事! まさにモビリティカンパニーとはホンダのこと。個人的に興味を持ったのはサステナブルロケット。何回も飛行実験できるのだからまさにサステナブルだ。それとパワーボートの模型が気になった。船外機しか作っていないホンダマリンだが、ボートビルダーとしての潜在的なパワーを感じさせる。あとは発売になったばかりのCB1000F。何回もまたがってしまった。
ホンダ同様、二輪と四輪を展示したのはスズキだ。BEVの軽自動車と電動スクーターを積極的に進めていく気合を感じた。ちなみに、今回はヤマハとカワサキがブースを出していたのも特徴。カワサキはイタリアの高級バイクブランド「ビモータ」を展示した。現在100%子会社なのだから当然といえばそうかもしれない。企画・設計、デザイン、テストはイタリアだが、エンジンはカワサキ製となる。お値段は1台約700万円級。ヤマハは個人的にほしいXSP900GPに目を奪われた。イエローのボディがオールドスクールでカッコいい。
マツダは技術的な部分に興味が注がれた、微細藻類を使ったバイオ燃料と二酸化炭素回収装置だ。カーボンニュートラルに向けた企業の取り組みの力強さを感じさせる。コンセプトカーのデザインの美しさはさすがマツダ。ビジョンXクーペは鼓動デザインの流れを強く意識させる。そして新たな提案となるビジョンXコンパクトもまた、近未来マツダが新しいことをしてくれそうな予感を匂わせてくれた。
スバルは今年春のニューヨーク・オートショーで発表された新型アウトバックが展示された。ニューヨークでのアンベールを動画で観ていたので、実車を拝めてうれしい。新型フォレスターもそうだが、最近のスバルデザインはオーセンティックになって好感度が高くなった気がする。