2012年から年1回のペースで開催。例年秋の開催から春に時期を移しての開催となった。今後の開催情報は横浜ヒストリックカーデイのウェブサイト(https://yhcd.info/)などで確認を
横浜を代表する観光スポットの横浜赤レンガ倉庫は、各種イベントが盛んに開かれている。クルマ関連のイベントも多く、そのひとつが“横浜ヒストリックカーデイ”である。地元の自動車愛好家たちによって2012年に第1回が開催されて以来、コロナ渦での休止を挟んで年1回のペースで開催されてきた。
今回は3月16日(日)に開催された第13回のもようを取材した。
例年約150台を超える内外のヒストリックカーが参加する人気イベントだが、今回はあいにくの悪天候。参加を見合わせた車両も多かったそうだが、それでも約120台が集まった。
メーカーや生産国に特化したオーナーのためのミーティングイベントではなく、「自動車の歴史と文化、古いものを大切にする思いを広く伝えるための、一日限りの青空展覧会」がコンセプト。
参加資格は1974年までに製造された国内外の車両であり、車種や生産国、オーナーなどの条件はない。ただし「オリジナルの雰囲気を損なっていない」という基準があり、会場に並ぶ車両はいずれも、製造当時の姿を保っている。
地元横浜の英国車オーナーやショップなどが中心になって立ち上げたイベントだけあって、オースチンやモーリス、ジャガーなどの希少な車両が充実している。もちろん、国産車やドイツ車、アメリカ車などの参加もあり、各車が緩やかなカテゴリー分類に沿って展示レイアウトが工夫されている。
修理して繰り返し使うことを前提に設計・製造されていた時代のクルマには、現在の工業製品にはない魅力がある。また、横浜赤レンガ倉庫という100年を超える歴史遺産というロケーションに、長い歴史を持つクルマが並ぶ光景は、この会場ならではの価値といえるだろう。
「オーナーと観覧される方との間にも垣根はありません。ヒストリックカーを文化遺産として、横浜へ遊びに来た愛好家以外の方にも広く知ってほしい。そのためにも、この赤レンガ倉庫というロケーションは最適なんです」と事務局の有山さんは語る。
赤レンガ倉庫は人気スポットであり、会場を確保するのも大変という苦労はあるようだが、今後もこの場所での開催が続くよう、皆で応援しよう。
■車種:1974年までに製造された国内外の車両/製造年もしくは年代に即した基本仕様(オリジナル)かつ主催者が認可した車両
■開催日:2025年3月16日
■参加台数:約120台
■問い合わせ先:ホームページ