地道にライブを続けたおかげで、欧米で評価を得るようになった日本のロックバンド

MAN WITH A MISSIONの2025年ワールドツアーのポスター

 2025年7月号の「クルマと音楽」では、海外、特に欧米で活躍する日本のロックバンドについて紹介。3月号では、東&東南アジアで人気となっているJ-POP アーティストについて紹介した。その際、東&東南アジアでは、現地でのアニメのヒットから、主題歌となった曲が話題になり、J-POP アーティストが人気を得るようななったと解説した。しかし、欧米での日本のロックバンドの人気の上昇は、それとは違っている。東&東南アジアほど日本のアニメの人気が一般的ではない欧米では、地道に現地でライブを続けてきて、人気が高まっていったケースがほとんどだ。

 誌面で紹介した、ONE OK ROCK 、MAN WITH A MISSION、SiM 、HEY-SMITHも最初は小さなライブハウスから始め、徐々に認知度を高め、さらに実力を認められるようになり、大勢の観客を集めることのできるバンドになってきたのだ。そのため、多くが現在の地位になるため、10年近くかかっている。

HEY-SMITH

 もう一つ、東&東南アジアでのJ-POP アーティストの人気と違うところがある。それは“日本だから”ということがないということだ。東&東南アジアでは、日本独自の魅力を持つJ-POP アーティストというカテゴリーで人気を集めている。しかし、欧米では、“日本だから”というとらえ方は全くなく、たまたま日本人だったというだけで、自国のロックバンドと同じ土俵に並べたうえでの人気なのだ。

SiM

 2025年も活動の勢いは止まらない。ONE OK ROCKは4月にラテンアメリカ、5月に北米、10月からはヨーロッパで大規模なツアー。MAN WITH A MISSIONも10月にヨーロッパの6か国13か所をめぐるツアーを行う。

 

 

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