ニッポンの優食・富士宮編-ドライブスポット
大切な友人やパートナーと共に出かけ、日本全国にある優れた「食」との出会いを求めるドライブへ。特別企画「ニッポンの優食」取材中に巡ったドライブスポットをいくつか紹介して参ります。
精進湖
ドライブコースの半ばに位置する精進湖だが、朝夕のタイミングに行くのが実はオススメ。きれいな空気の中、眼の前に広がる富士山の美しさには圧倒される。天候が良ければ、写真のように精進湖に映る逆さ富士にも出会えるかも。富士山の前に見える山は大室山、大室山が富士山に抱かれているように見えることから「子抱き富士」と呼ばれ、精進湖の他手合浜(たてごうはま)などからの眺めが有名。
白糸の滝
幅150mの湾曲した絶壁の全面にかかる白糸の滝は、そのほとんどが富士山の湧水。高さ20m・幅150mの湾曲した絶壁から、上下の異なった地層から富士山の雪解け水が湧き出す様子が見れます。駐車場から滝まで徒歩でおよそ10分。整備された歩道ですが、少々階段が長いので、小さい子やお年寄りには少々注意が必要かのしれません。
盲導犬の里・富士ハーネス
白糸の滝にほど近い、日本盲導犬協会による盲導犬育成施設。特徴は、いつでも誰でも事前予約なく見学が可能な点。全国の盲導犬育成団体の中で、一般見学を前提にした施設はここだけ。2009年に日本建築学会賞を受賞した施設は片流れ屋根の部屋が並ぶモダンな雰囲気で、施設見学を兼ねて、盲導犬について学ぶ機会を得てはいかがでしょうか。条件次第では、あなたのワンちゃんも同行、入場可能です(詳細はHPをご確認ください)。

施設では盲導犬や視覚障害の説明をするデモンストレーションが、午前11時と午後2時(冬季は平日午後のみ)に実施されており、予約なしのうえ、無料で楽しめます(水曜日休館)。
ふじさんミュージアム&旭日丘湖畔緑地公園
山中湖、富士吉田方面に向かうとインバウンド増加の影響もあって、観光客がより多くなり、賑やかな雰囲気に。その中でほっと一息をつけるスポットを。ひとつは富士山の魅力を紹介する、ふじさんミュージアム・富士吉田市歴史民俗博物館。美しいVRシアターが人気で富士山と人々とのくらしが常設展、企画展によってわかりやすく解説されています。昔の建物が再建された付属施設や、近接する富士山レーダードーム館も楽しめます。
また、山中湖の湖畔をゆっくり楽しむスポットとして、旭日丘湖畔緑地公園がおすすめ。春には桜、夏には紫陽花、秋には紅葉と四季折々の花や景色を楽しめます。山中湖越しの富士山は近くに大きく見え、他の湖とはまた違った趣が楽しめるでしょう。
富士山本宮浅間大社&お宮横丁
富士山本宮浅間大社は全国の浅間神社の総本社。境内は広大で美しく散策にも最適。境内の東側を囲う位置には、富士山からの湧き水による湧玉池や神田川。その透明度には誰もが驚くことでしょう。
浅間大社の二の鳥居の南側には、富士宮やきそばやジェラートなど、富士宮の名産が楽しめる「お宮横丁」が。B級ご当地グルメ「富士宮やきそば」の発祥の地で、焼きそば以外にもお団子、饅頭、ジェラートなどのスイーツも楽しめる。富士山からの湧水を飲めるサービスも。
掬水(きくすい)
掬水は富士山本宮浅間大社に隣接するこだわりのお宿。仁寿3年(西暦853年)から現存し、客室は4室。一階の水の間の窓外には富士山の湧水から成る湧玉池がすぐ目の前に広がり、その清らかさを目と耳で体感できます。湧玉池は国の特別天然記念物に指定される平成の名水百選のひとつ。
F’s Marché(エフズマルシェ)
富士宮の隠れた食材、LYB豚(ルイビブタ)。富士の豚博士と呼ばれる生産者の熱意が生み出した、地元自慢のブランド豚。殆どが地元で消費されてしまう希少な食材です。静かな空間でそれを楽しむなら、カジュアルダイニング「F’s Marché(エフズマルシェ)」がおすすめ。浅間大社からクルマで10分ほどの住宅街にある小さなレストラン。優しいオーナー夫婦と話を弾ませるのもきっと楽しいひとときに。
取材協力)カジュアルダイニングF’s Marché、掬水、精進湖観光協会、ふじさんミュージアム、富士宮市観光協会、富士山本宮浅間大社、日本盲導犬総合センター「盲導犬の里 富士ハーネス」(順不同)