1990年代初頭のフェラーリを象徴したMRスーパースポーツ、「512TR」の復刻版カタログ。カタログは1991年11月版(原寸298×210mm、変形28㌻編集)。フェラーリ512TRは、1984年に登場したフラッグシップMRスポーツ「テスタロッサ」の発展版。1991年秋に1992年モデルとしてデビューした。512TRの「512」は、エンジン排気量の5リッターと、12気筒エンジン搭載車であることを示し、「TR」はテスタロッサ(=Testarossa)の略。パワートレーンは4942ccの180度V型12気筒DOHC(428ps/50.0kgm)と5速MTの組み合わせ。前後重量配分は41対59、ホイールは18inを装着する。512TRは従来のテスタロッサでは分割式だったフレームを一体式に改め、さらにエンジンの重心高を下げることで運動性能をリファイン。パフォーマンスは鮮烈で、0→100km/h加速は4.8秒でクリアー、トップスピードは313.8km/hに達した。生産台数は2261台、ボディサイズは4480×1976×1135mm、車重は1473kgだった。
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