待望のジムニー5ドア、日本名ノマドは2025年1月30日に発表。4月3日から発売とアナウンスされた。だが、発表から4日後の2月3日、メーカーから「注文停止のお詫び」のリリースが発表された。
「販売計画台数を大きく超える約5万台の注文が入ったため」という。ノマドの月間目標販売台数は1200台。わずか数日でほぼ4年分の注文が入った計算だ。ノマドは人気を集めると予想されていたが、まさかこれほどとは、というのがメーカーの本音に違いない。
4代目となる現行ジムニーは、2018年のデビュー以来、高い人気を持続している。既存の3ドアモデルでも納車は1年待ちといわれる。ノマドの日本発売が、海外マーケットと比較して遅れていたのは、この納車問題がネックになっていた。
ちなみにノマドはインド工場で生産される輸入車(5ドアは2023年1月にインドで発表)。噂によると、4月の発売までに8000台ほどが日本に上陸する計画という。
メーカーでは月間目標の6カ月分以上を確保したので、納車がスムーズに行えると考えたようだ。だがフタを開けると、4日で5万台である。
なぜ、ノマドはそれほど人気を集めるのか。ジムニーは世界屈指のオフローダーである。メーカーは“プロツール”として作っており、その実力は折り紙つき。ノマドは、本物の性能が5ドアのユーティリティとともに手に入るのだ。しかも価格は内容を考えるとリーズナブル。誰もがほしくなって当然だろう。
もちろん、ジムニーの悪路走破性は、多くの人にとって非日常のもの。だがその非日常性こそが、オーナーのプライドになる。
スーパースポーツがマニアの羨望のマトになるのと同じ理屈だ。 メーカーには、一日も早く生産・供給体制を整えてもらいたい。
実は筆者も注文した一人。一日でも早くノマドに乗りたいと考えている。