【表紙のクルマの物語】スーパーONEプロトタイプ(2026年1月号/岡本三紀夫)

ホンダ流走りの楽しさを追求。2026年の発売が待ち遠しい

 今号の表紙は、走り好きオーナーのガレージで休息するスーパーONEプロトタイプと、往年のシティ・ターボ2である。スーパーONEは、いまワインディングから戻ってきたばかりなのだろうか、ボディに走り込んだ痕跡が残っている。

 この2台は、ホンダのスポーツスピリットを象徴する「ミニギャング」である。スーパーONEは、先日のJMS2025でプロトタイプを初公開。2026年に日本を皮切りに、英国やアジア各国での販売を予定しているBEVである。KカーのN-ONE e:をベースに、各部に徹底的なファインチューンを施して、ホンダらしい走りの世界を実現した。

 注目は専用のBOOSTモード。このモードを選ぶと、モーター出力がアップすると同時に、仮想有段シフトとアクティブサウンドコントロールが連動。あたかもスポーツエンジンを搭載したホットモデルのような迫力ある走りと楽しさが味わえる。つまり、ドライバーがドライビングに没頭でき、いい汗がかけるクルマに変身するのだ。

 BEVというと、まだまだ無機的な印象もあるが、スーパーONEは、モーターのハイレスポンスと太いトルク、そしてバッテリー床下搭載で生まれた低重心というBEVの特質を磨き、さらにホンダらしい心踊る演出を施した注目モデルだ。

 時代が変化しても、「ワクワクするクルマを作る!」というホンダの強い意志が伝わってくる。  一方、シティ・ターボ2は、1983年10月に登場した伝説のホットハッチ。735㎏という現在のKカーより大幅に軽いボディに、インタークーラー付き1.2リッターターボ(110ps/16.3kgm)を搭載。2クラス上のパフォーマンスを誇った。回転数が4000rpm以下のシーンでアクセルを全開にすると10秒間だけ過給圧を10%アップする「スクランブルブースト」、大胆なオーバーフェンダー、サポート性を高めたスポーツシートなど、過激な演出を満載していた。そこが最新のスーパーONEに通じる。

 ターボ2は「ブルドッグ」という愛称で親しまれた。最新のスーパーONEにはどんなニックネームがつくのだろうか? 楽しみである。

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