Foretellixが自動運転開発の効率アップを可能にするプラットフォームの大幅拡張を発表

Foretellixが自動運転開発の効率アップを可能にするプラットフォームの大幅拡張を発表

 Foretellix(フォアテリックス)社は5月21日、自動運転技術の開発気管を短縮し、開発コストを削減できるForetifyプラットフォームの大幅な拡張を発表した。

 自動運転技術の開発には、センサーが獲得したデータを分析し、クルマを安全に運行するためにはどんな命令を出せばいいのかを効率よく決めていく必要がある。膨大なデータを分析し、評価して、自律的にAIが運転操作を行えるようにすることが自動運転技術の開発効率アップには重要だ。

 Foretellixの技術はトヨタ、ホンダ、マツダ、ヒョンデといった自動車メーカーが利用しているほか、ダイムラー、ボルボ、いすゞなどのトラックメーカーも採用している。中国のジーリー(吉利汽車)やチェリー(奇瑞汽車)もForetellixの技術を使っている。

 

  自動車メーカーの他にも、ヴァレオやマグナ、デンソーといった大手サプライヤーも自動運転技術開発のためにForetellixを活用している。
 
 ForetellixはのCEO兼共同創業者のジヴ・ビニャミニ氏は「AI固有の限界に対処するたけのインテリジェントで、データ駆動型のアプローチが必要だ。自律システムと訓練と検証、そして安全性に関するエビデンスの提供は、この業界が進展するための重要な推進力だ」と語る。
 

 

 Foretellixが運用するForetify は最近、NVIDIA Omniverse Blueprint と NVIDIA Cosmos Transfer World Foundation Model との統合により、その自動運転車(AV)シミュレーション機能を拡張した。これにより自動運転シミュレーション機能が拡張し、AIを活用した自動運転車の訓練と検証の効率が高まるという。

 

 AIを使って行動のシナリオを作り、それをAIが学習・検証し、安全性まで評価するForetellixの自動化ツールチェーンは、AIの活用場面が増える近未来を豊かにする技術といえる。

 乗用車の自動運転、トラックやバスの自動運転など、日本においても実証実験は着々と広がっている。自動運転開発ツールは、豊かで安全なクルマ社会の構築を裏方として支えてくれる存在だ。

SNSでフォローする