トヨタは新型RAV4発表で「ソフトウェアプラットフォーム『Arene』を初採用」「RAV4を皮切りにSDVの開発を本格化していく」と述べた。SDVとはソフトウェア・ディファインド・ヴィークルの意味。自動車の機能がソフトウェアによって定義され、アップデートによって機能や性能が追加、改善されていく。新しい仕組みを採用したクルマであり、今後のクルマの方向性を示す考え方として注目されている。
トヨタは2025年3月期の決算説明会でも「トヨタらしいSDVを開発していく」と説明している。その根幹を形成するものがAreneであり、開発の方向としては安心・安全を徹底的に追求する考え方を明確に示している点が特徴的だ。
SDVはソフトウェアプラットフォームであるAreneを駆使して大量のデータを扱い、データセンターとの高度な通信技術が必要になるため、NTTとの協業を2024年10月に発表。AIと通信技術の融合で交通事故ゼロ社会の構築を目指すというから、期待したい。