ホンダが北米で発表したラストマイル配送の新モビリティ

ホンダが北米で発表したラストマイル配送の新モビリティ

 ホンダの米国現地法人、アメリカン・ホンダモーターは6月17日、都市部でのラストマイル配送を想定した新事業、ファストポート(Fastport)を発表した。

 ファストポートは電動アシストタイプの4輪モビリティ、ファストポート・イークアッド(Fastport eQuad)を主体とした小型配送ビジネスである。欧米の自転車専用レーンでの走行を想定しており、都市部での迅速かつゼロエミッションな配送を可能にする。

 イークアッドは大型モデルと小型モデルの2種類がある。大型モデルは全長×全幅×全高3650×1200×2100mmで、貨物ボックスは同2389×1216×1525mm、最大積載量は295kg。小型モデルは3400×1000×2100mm、貨物ボックスは1905.5×975×1460mm、最大積載量は145kg。最高速度は両モデルともに20km/h。航続距離は大型モデルの場合で最大約37km(小型モデルは未定)。なお、全長は用途に合わせてカスタマイズできる。

 

 イークアッドはライダーがペダルを漕ぐ力を「電子的に動力に伝える」ペダル・バイ・ワイヤ操作と、ペダルアシスト機構を組み合わせている。電池はホンダ・モバイルパワーパックeを2基利用する。配送業務の拠点に交換用のパワーパックを用意しておけば、充電のために車両が使えないという心配はなくなる。近距離のラストマイル配送にマトを絞ったビジネスだから、長距離走行は想定しなくてよい。また、ライダー+電力で無理なく運べるサイズに限定した配送サービスに特化していける。

 ホンダは2026年からファストポートを北米と欧州に展開する予定で、イークアッドの量産は2026年夏にスタートする。

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