LEXUSは、米国フロリダ州で12月6日~10日の間に開催されている「マイアミ アート&デザインウィーク」に合わせて、インスタレーション「8分20秒」をマイアミ現代美術館(ICA Miami)のSculpture Gardenで12月17日まで展示する。
「8分20秒」は、オランダ出身のソーラーデザイナー、マーヤン・ファン・オーベル氏によるインスタレーションだ。生命力と色彩に溢れたこの印象的な作品は、次世代バッテリーEVコンセプト「LF-ZC」(Lexus Future Zero-emission Catalyst)を、ファン・オーベル氏のトレードマークである太陽電池を使ったインタラクティブな体験として再構築し、空間デザインスタジオRandom Studioとの共同開発によって実現した。
太陽から光が地球に到達するまでの時間「8分20秒」と題されたこのインスタレーションは、透明で豊かな色彩を持つ第3世代の太陽電池・有機薄膜太陽電池(OPV)シートを用いて、「LF-ZC」を等身大サイズでグラフィックパターンのデザインに変換。
来場者が周囲を歩くと、さまざまな角度から動作を感知する。車両のEVプラットフォームを表現するインスタレーションの土台に、4つのモーション・センサーが搭載されており、人の動作に合わせて光が反応し、水のように波打ち、不規則に流れるメロディーに沿って動くことで、クルマのドライビングダイナミクスをも感覚的に表現する。また、一日の時間の流れに沿って、OPVシートは日の出のような暖かな色合いから、涼しげなトーンへと変化していく。
このインスタレーションは、つねに太陽光発電を利用し、OPVシートからエネルギーを取り入れ、インスタレーションの土台に内蔵されたバッテリーに蓄積される。ゆっくりと、絶え間なく吸収されたエネルギーは、作品のディスプレイや機能を作動させることに役立っている。
アートとデザインにおける持続可能性の提唱者として世界的に知られるファン・オーベル氏は、LEXUSのデザイン理念と共鳴するパートナーだ。家具や照明デザイン、公共施設でのインスタレーションで知られるファン・オーベル氏の作品は、ソーラー技術とデザイン・ソリューションの架け橋となっている。これまでの作品は、ニューヨーク現代美術館(MoMA)、ヴィトラ・デザイン・ミュージアム、ステデライク美術館、ヴィクトリア&アルバート博物館などにも展示されている。
■マーヤン・ファン・オーベル氏 コメント
「コンセプトモデル「LF-ZC」を作品として表現することができ、とても嬉しく思っています。LEXUSのイノベーション、クラフトマンシップ、新素材の使用に対する理念は、私のデザイン活動と共鳴するものです。このインスタレーションは、人々が光と色に触れ、より持続可能で前向きな未来を想像させるものです。このパートナーシップを通じて、エネルギーの生成を美しく表現することができました」
■LEXUS グローバルマーケティング責任者 ブライアン・ボレイン氏 コメント
「ソーラーデザイン分野のパイオニアであるマーヤン・ファン・オーベル氏と共創できることを光栄に思います。彼女の卓越したビジョンと専門知識を活かし、「LF-ZC」の本質を照らし出す驚くべきインスタレーションとなり、人間中心の持続可能なデザインに対する彼女の想いは、私たちLEXUSにも共通する姿勢です。この作品をマイアミ現代美術館の庭園で展示できることを嬉しく思います。」
■マイアミ現代美術館 アーティスティック・ディレクター、アレックス・ガーテンフェルド氏 コメント
「マイアミ現代美術館は、サステナビリティのための最適解を採用することで、気候変動への影響を軽減することに取り組んでいます。マーヤン・ファン・オーベル氏とLEXUSの力強い作品は、サステナブルデザインの大きな進歩を象徴しており、環境への強い関心が、いかに現代的な解決策をもたらすかを示しています。マイアミ アート&デザインウィークの期間中、彼らの力強い作品を展示するプラットフォームを提供できることを嬉しく思います」
「8分20秒」の展示は、LEXUSがマイアミ現代美術館とパートナーシップを結んで2回目、マイアミ アート&デザインウィーク期間中、LEXUSにとって6回目のインスタレーションとなる。LEXUSとマイアミ現代美術館は、コラボレーションとインスタレーションを通じ、来場者がクリエイティブ・デザインの計り知れない可能性について考えるきっかけとなるような体験の構築に取り組んでいる。