「こんな製品があったら便利だな」とクルマ好きが思い描く商品を積極的に開発してきたデータシステムのラインアップに、スズキ・ジムニーノマド用フロントカメラが加わることになった。
ジムニーノマド(ノマド)は2025年10月の新規登録が4000台を超えており、今後はコンスタントに一定台数の登録が続くと予想される。2026年1月からは新規受注が再開される点を見ても、ノマド人気の「高値安定」は間違いないだろう。
ジムニーに詳しいユーザーなら、「データシステムのジムニー用フロントカメラなら、すでに車種別エンブレムフロントカメラキットが発売されている」と指摘するだろう。確かに製品番号でいうと「FCK-76JS3」がジムニー/ジムニーシエラ用フロントエンブレムカメラキットになっている。「もう装着した、快適快適」と喜んでいる声が聞こえてきそうだ。
ところが、既存のジムニー/ジムニーシエラと、ジムニーノマドはフロントエンブレム周辺のデザインが異なる。そのため、このキットは適用できない。そこでデータシステムは、ジムニーノマド・ユーザーのためにフロントカメラキットを開発した。
それが、マルチVIEWフロントカメラキット(ジムニーノマド/ジムニーシエラ用:FCK-274J3M、2万7280円)である。専用のカメラカバーを使って、フロントグリルのロアグリル部にカメラを装着。これで水平180度の広い視界が確保でき、いっそう楽に安全な運転ができるようになる。冒頭に紹介した写真が、グリル部に装着した状態だ。
フロントカメラは前述の水平180度の広範囲をとらえるほか、垂直画角は最大120度を確保。フロントコーナーの視界を拡大表示したり、トップビュー表示に対応したりと充実した機能を備えている。カメラの映像画素は3分の1インチのスーパーCMOSだ。
フロントの視界向上を図ったら、リアの安全性も高めたい、データシステムがラインアップしているハイマウントリアカメラキット(ジムニー/ジムニーノマド用、TCH-91J3)は、そのままノマドにも装着できる。
ところで、2026年1月号の誌面でカー・アンド・ドライバーとFMステーションの統括編集長を務める山本が、ジムニーノマドを購入したことをお伝えした。
山本のジムニーノマドに製品のフロントカメラキットと、ハイマウントリアカメラキットの装着を決めた。前後のカメラがキャッチした情報は、データシステム製スーパースリムモニターで確認するシステムだ。
スーパースリムモニター(SSMーW5.0Ⅱ)は、リバース連動機能を備えているからバックで駐車するときに便利だ。ノマドはコンパクトなモデルだが、最小回転半径は5.8mと意外に小回りが利かない。周囲の視界が適切に確保できれば、バック駐車の際の心理的負担は軽減できる。視界をサポートするカメラはぜひ装着したい。
今回はノマドに装着する新製品の紹介と、システムアップ計画の報告になったが、次回以降で装着後の試用レポートをご紹介する予定だ。
未確認情報で申し訳ないが、ジムニーとジムニーノマドは厳密にはダッシュボードの形状が異なるらしい。ノマドの場合はどのように装着するのか。今後増加するノマド・オーナーの参考になる実用企画を進めていく。
