横浜ゴムの新型スタッドレス、アイスガード8は冬テック搭載第1弾。コンパウンドは冬ピタ吸水ゴムを新搭載。AIとシミュレーション技術を組み合わせた接地形状最適化と、新開発のパターンデザインを採用し、氷上、雪上だけでなくドライやウエットも引き上げた意欲作だ。
北海道の氷雪路で試乗した感触では、冬テック搭載効果がよく表れていた。旧型のアイスガード7もハイレベルなスタッドレスではあるが、アイスガード8はさらにしっかり感が増し、安心して走れる。とくに最近の車重が重いハイブリッドやEVとのマッチングが考慮されている点が明確に感じ取れる。
アイスガード8は写真でもわかるとおり旧型比でトレッド幅を広げて接地幅を拡大。ブロックも大型化してしっかり接地するように改良した。これらにより車重の重いクルマへの適合性がアップしたと考えられる。
EVとのマッチングも非常によく、日産サクラやテスラ・モデル3に装着して雪氷路を試したが、クルマをスポーティに走らせられる。これはグリップ限界域でのコントロール性が高まり、挙動をコントロールしやすい。余裕のある走りが可能になったといえる。
トヨタ・スープラでもマッチングを試したが、ハイパワーなエンジン特性に見合った粘りと限界域の制御しやすさを感じた。サイズによって微妙なチューニングが適切に施されている印象が実感としてある。
2025~2026シーズンはアイスガード8がプレミアム商品、アイスガード7がスタンダード商品として販売されると思うが、ぜひアイスガード8をお勧めする。氷雪路の安全と安心感が高まり、しっかりした走りが味わえ品質が高まったアイスガード8を選んでほしい。