マセラティがスーパースポーツカー「MC20」をマイナーチェンジし、車名を「MCプーラ」に変更して発表。パワートレインやカーボンファイバーモノコックボディなどを踏襲したうえで、内外装のリファインや機能装備のアップデートを実施。ボディタイプはクーペとコンバーチブルのチェロを設定
伊マセラティは2025年7月10日(現地時間)、スーパースポーツカー「MC20」の進化形となる「MCプーラ(MCPURA)」を披露し、注文の受付を開始すると発表した。ボディタイプはクーペの「MCプーラ」とコンバーチブルバージョンの「MCプーラ チェロ(Cielo)」を設定する。
▲マセラティMCプーラ 全長4669×全幅1965×全幅1224mm ホイールベース2700mm イタリア語で純粋を意味し、「マセラティの神髄を最も凝縮した存在」を示唆する“プーラ(PURA)”のサブネームを付けたマセラティの新世代スーパースポーツ
イタリア語で純粋を意味し、「マセラティの神髄を最も凝縮した存在」を示唆する“プーラ(PURA)”のサブネームを付けた新世代スーパースポーツのMCプーラは、“Nettuno(ネットゥーノ)”3リットル・V型6気筒DOHC直噴ツインターボエンジンやカーボンファイバー製のモノコックボディ、バタフライドアなどをMC20から継承したうえで、内外装のリファインや機能装備のアップデートを実施して、より力強く、かつ洗練されたハイパフォーマンスカーに仕立てたことが特徴である。
まずエクステリアでは、バンパーやエアインテークなどの造形を刷新するとともに、トライデントやエンブレムにブルーマイカを含むマジェンタカラーを新採用。バーニッシュ加工のダイヤモンドカットで仕上げたアロイホイールのセンター部にも、同様のロゴを配する。また、ボディカラーとして鮮やかなブルー系のAIアクアレインボーマットなどを新設定。ディテールの配色はクーペにグロス、コンバーチブルにマットを導入した。アンダースポイラーの仕上げについては、グロッシー、ダークマイロン、カーボンファイバーから選択可能としている。
インテリアに関しては、フルアルカンターラ仕様のコクピットや“MCPURA”ロゴを配した専用プレート、アイスカラーのアルカンターラで仕立てたレーザー加工グラフィック入りのシートなどを採用して、MCPURAが持つ“パラドックス=比類なき快適性とスピードの刺激”を表現したことがトピック。また、シートの裏地には光の角度によって色味が変化するイリノディセント加工を施し、片面ではブルーにレッド、もう片面ではレッドにブルーの輝きが映えるコーディネートを導入して、マセラティのスーパースポーツならではの個性を際立たせた。
パワートレインは基本的にMC20を踏襲し、点火システムにMTC(マセラティ・ツイン・コンバスチョン)ツインスパークおよびパッシブプレチャンバーを採用した“Nettuno(ネットゥーノ)”3リットル・V型6気筒DOHC直噴ツインターボエンジン(最高出力630ps/最大トルク730Nm)を縦置きミッドシップで搭載。トランスミッションには8速DCTを組み合わせている。