トヨタがカローラのSUVモデル「カローラ・クロス」をマイナーチェンジ。内外装デザインを変更するとともに、機能装備のバージョンアップを実施。カーボンニュートラルの実現に向けてパワートレインはハイブリッドに一本化
トヨタ自動車は2025年5月23日、カローラ・シリーズのSUVモデルである「カローラ・クロス」の一部改良を実施し、同日より発売した。
▲トヨタ・カローラ・クロスZ(E-Four) 価格:368万9000円 全長4455×全幅1825×全高1620mm ホイールベース2640mm 車重1490kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費24.6km/リットル 写真のボディカラーはアッシュ
車種展開は以下の通り。
■ハイブリッド車
G:2WD276万円/E-Four301万9000円
S:2WD298万円/E-Four323万9000円
Z:2WD343万円/E-Four368万9000円
▲トヨタ・カローラ・クロスS(2WD) 価格:298万円 全長4455×全幅1825×全高1620mm ホイールベース2640mm 車重1370kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費26.4km/リットル 写真のボディカラーはマッシブグレー
今回の改良は、内外装デザインの変更や機能装備の拡充およびアップデートを実施するとともに、カーボンニュートラルの実現に向けてパワートレインをハイブリッドに一本化したことが特徴である。
まずエクステリアでは、バンパーおよびLEDヘッドランプを刷新すると同時に、ボディカラー同色のフロントグリルを新採用して、より都会的で上質なマスクを創出。また、Zグレードに装着する18インチアルミホイールの意匠を変更した。
インテリアについては、シフトノブおよびシフトパネル周辺のデザインを刷新。上質感を付与するとともに、使用性を向上させた。
▲シフトノブおよびシフトパネル周辺のデザインを刷新。上質感を付与するとともに、使用性を向上させる。写真はZグレードで、ピアノブラック+LEDランプ付のセンターコンソールパネルとサテンメッキのシフトノブベゼルを装備
走行面に関しては、トヨタ車初の「SNOW EXTRAモード」と、日本のトヨタ車で初の「シグナルロードプロジェクション」を設定したことがトピック。ドライブモードセレクトに追加したSNOW EXTRAモードでは、発進時、旋回時、スリップ時に稼働していたE-Fourをフルタイム化し、雪上のあらゆる走行シーンで前後の駆動力を緻密に制御して、高い走行安定性を実現する。一方でシグナルロードプロジェクションは、フロントターンランプと同期し、路面へ矢印形状を描画。見通しの悪い交差点などにおいて、歩行者等への早期車両認知へつなげる機能である。
▲トヨタ車初の「SNOW EXTRAモード」を採用。発進時、旋回時、スリップ時に稼働していたE-Fourをフルタイム化し、雪上のあらゆる走行シーンで前後の駆動力を緻密に制御して、高い走行安定性を実現する
機能装備の拡充を図ったことも、改良モデルの訴求点だ。Zグレードにはシートベンチレーション(運転席・助手席)を標準で採用。また、アダプティブハイビームシステムをZグレードにメーカーオプションで設定する。さらに、ZおよびSグレードにはパノラミックビューモニター(床下透過表示機能付)もオプションで用意。そして、Zグレードにはディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plusを採用した。
一本化されたハイブリッドのパワートレインは基本的に従来を踏襲し、2WDにリダクション機構付THSⅡの2ZR-FXE型1797㏄直列4気筒DOHCエンジン(最高出力98ps/5200rpm、最大トルク14.5kg・m/3600rpm)+1VM型フロントモーター(最高出力70kW、最大トルク185Nm)+リチウムイオン電池(容量4.08Ah)を、E-Fourに前述のユニット+1WM型リアモーター(最高出力30kW、最大トルク84Nm)を搭載している。