トヨタ・カローラクロス・ハイブリッドZ(FF)/価格:THS 325万円。プラットフォームはカローラ・シリーズ共通のGA-C型。1.8リッターHVと2リッターガソリンを設定。ボディサイズは4490×1825×1620mm
カローラクロスは、いまやカローラの中心的な存在。海外でも生産されているワールドSUVだ。スタイリングは伸びやかな印象。SUVとしての力強さを感じる。ボディサイズは全長×全幅×全高4490×1825×1620mm。ライバルと比較するとやや大柄だ。
室内は、巧みなパッケージングでゆったりとした空間を実現。開放感はハイレベル。後席の居住性も優秀だ。ひざ前や頭まわりのクリアランスは十分で、後席がリクライニングできるのもポイント。インパネは他のカローラ・シリーズと同じように見えるが、SUV化に合わせて天地方向の高さを調節した専用品である。
装備は充実している。最上級のZグレードは、本革とファブリックを組み合わせた上質なシートが装備されるほか、大開口の固定式ガラスルーフを備えたパノラマルーフを用意する。ラゲッジはゴルフバッグが4セット入る広さ。ただし、後席背もたれを倒すと段差ができる。車中泊には向かない。
プラットフォームはGA-Cのリファイン版。リアサスペンションは4WDがマルチリンク式。2WDはトーションビーム式を採用する。トーションビーム式は、低速走行時の乗り心地はやや硬めながら、動きが素直で乗りやすい。パワートレーンは。1.8リッターハイブリッドがFFと4WD(E-Four)。2リッターのガソリンはFFのみ。両タイプとも走りの実力は高い。ハイブリッドは燃費のよさが光る。
カローラクロスは、すべてにソツがなくトヨタの良心を感じる。まさに実力モデルである。