トヨタが第6世代となる新型トヨタRAV4のPHEVモデルを発表。パワートレインには電池容量を大幅に増やした新開発のリチウムイオン電池や、電力のロスを低減するSiC半導体を組み込んだPCUを採用する新世代プラグインハイブリッドシステムを搭載。アウトドアにも使える給電機構も性能アップ。車種展開は洗練されたデザインの「Z」とスポーティ志向の「GR SPORT」の2グレードで構成
トヨタ自動車は2026年2月19日、第6世代の新型トヨタRAV4にプラグインハイブリッド(PHEV)モデルを設定し、3月9日に発売すると発表した。車種展開は洗練されたデザインの「Z」とスポーティ志向の「GR SPORT」の2グレードで構成する。
車両価格は以下の通り。
Z:600万円
GR SPORT:630万円

▲トヨタRAV4 Z(PHEV) 価格:600万円 全長4600×全幅1855×全高1685mm ホイールベース2690mm 車重1980kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費22.2km/リットル EV走行換算距離(WLTCモード)151km 写真のボディカラーはブラック×エモーショナルレッドⅡ
第6世代となる新型RAV4は、“Life is an Adventure”をコンセプトに、「どこへでも行けそう、なんでもできそう」という価値観を体現。RAV4らしい塊感のある力強いデザインとパッケージを維持しながら、“多様化”“電動化”“知能化”をキーワードに据えて開発し、昨年12月に発売したハイブリッド(HEV)モデルはユーザーから高い評価を獲得している。
今回ラインアップに加わったPHEVモデルは、高い走破性とアウトドアでも大容量電力を利用できる給電性能を兼ね備えることで、新型RAV4が追求する「どこへでも行けそう、なんでもできそう」という価値観をいっそうレベルアップ。また、HEVモデルでは洗練されたデザインの「Z」とオフロードも楽しめる「Adventure」を設定していたが、PHEVモデルでは「Z」と優れた操縦性能を備える「GR SPORT」の展開とした。

▲トヨタRAV4 GR SPORT(PHEV) 価格:630万円 全長4645×全幅1880×全高1685mm ホイールベース2690mm 車重1990kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費21.5km/リットル EV走行換算距離(WLTCモード)145km 写真のボディカラーはアーバンロック
注目のパワートレインは、新世代のプラグインハイブリッドシステムをトヨタ車で初採用する。システムはA25A-FXS型2487cc直列4気筒DOHC・D-4Sガソリンエンジン(最高出力186ps/6000rpm、最大トルク23.4kg・m/4400~4800rpm)+2VM型フロントモーター(最高出力151kW/最大トルク272Nm)+4NM型リアモーター(最高出力41kW/最大トルク123Nm)+リチウムイオン電池(容量58.0Ah)+電気式無段変速機で構成。システム最高出力は242kW(329ps)を発揮する。また、電池容量の増加と、電力のロスを低減するSiC(シリコンカーバイド)半導体をPCU(パワーコントロールユニット)に採用することで、満充電からのEV航続距離は従来の約95kmからZグレードで151km、GR SPORTで145kmにまで伸長。これにより、通勤や毎日のお買い物、ちょっとした遠出まで、ユーザーの日常での移動の大部分をゼロエミッションで移動することを可能とした。充電に関してはAC普通充電とDC急速充電に対応。AC200V用 7m充電ケーブルを標準で付属している。

▲新世代のプラグインハイブリッドシステムはA25A-FXS型2487cc直列4気筒DOHC・D-4Sガソリンエンジン(186ps/23.4kg・m)+2VM型フロントモーター(151kW/272Nm)+4NM型リアモーター(41kW/123Nm)+リチウムイオン電池(容量58.0Ah)+電気式無段変速機で構成。システム最高出力は242kW(329ps)を発揮する
給電機能の向上を図ったことも訴求点だ。ラゲッジに設置したコンセントによる車内での使用に加え、付属のヴィークルパワーコネクターを普通充電インレットに挿し込むことで、合計1500Wまで対応する、100Vの外部給電用コンセントとして使用可能。また、「HV給電モード」を設定し、満充電・ガソリン満タンの状態から消費電力400Wで供給した場合には約6.5日、給電日数を延長する「給電時間優先モード」を使用した場合には約7日の電力供給を可能とし、停電・災害などの万一の非常時にもクルマを電源として活用できるようアレンジした。
内外装の特徴は、ZとGR SPORTに分けて紹介していこう。
まずZグレードは、エクステリアにピアノブラックのフロントロアバンパー/ロッカー&ドア下モールディング/前後ホイールアーチモール/リアバンパー/リアサイドスポイラーや専用LEDアクセントランプ、メッシュ(ブラック)+ホットスタンプ(ジェットブラック プレーティング)のフロントバンパー一体型ラジエーターグリル、ダークSUSのドアウィンドウフレームモールディング、バイトーンのリアスポイラー、ブラックのフロントトヨタエンブレム/PHEVシンボルマークなどを専用装備して、先進的かつ引き締まったスタイリングを創出。足もとには7.5J×20アルミホイール(ブラック塗装)&センターオーナメント&ホイールナット(ブラック)+235/50R20タイヤを組み込む。ボディカラーはモノトーンのアティチュードブラックマイカ、バイトーンのブラック×アバンギャルドブロンズメタリック/ブラック×エモーショナルレッドⅡ/ブラック×プラチナホワイトパールマイカ/ブラック×マッシブグレーという計5色を設定した。

▲Zグレードはピアノブラックのフロントロアバンパー/ロッカー&ドア下モールディング/前後ホイールアーチモール/リアバンパー/リアサイドスポイラーや専用LEDアクセントランプ、メッシュ(ブラック)+ホットスタンプ(ジェットブラック プレーティング)のフロントバンパー一体型ラジエーターグリル、ダークSUSのドアウィンドウフレームモールディング、バイトーンのリアスポイラーなどを専用装備
内包するインテリアは、既存のHEVモデルと同様にディスプレイやシフトなどの各種機能をひとくくりにして、島(アイランド)のように配置した“アイランドアーキテクチャー”を採用。内装色はブラックを基調とし、装備面ではパドルシフトや表皮巻き(ブラック)センターピラーガーニッシュ/フロントピラーガーニッシュ、合わせ・高遮音性ガラスのUVカットフロントドアグリーンガラス(撥水機能付)などを専用装備する。機能装備として12.3インチTFTカラーメーター+マルチインフォメーションディスプレイ(メーター照度コントロール付)やカラーヘッドアップディスプレイ(スロープ表示)、ステアリングヒーター、ディスプレイオーディオなども標準で組み込んだ。シートについては、専用表皮のウルトラスエード(パーフォレーション&ステッチ付)を張ったフロントスポーティシートおよび快適温熱シートを標準で採用。ラゲッジのデッキボードはHEVモデルの2段式から1段式に変更している。

▲インテリアは既存のHEVモデルと同様に“アイランドアーキテクチャー”を採用。内装色はブラックを基調とし、装備面ではパドルシフトや表皮巻き(ブラック)センターピラーガーニッシュ/フロントピラーガーニッシュ、合わせ・高遮音性ガラスのUVカットフロントドアグリーンガラス(撥水機能付)などを専用装備する
一方でGR SPORTグレードは、空力の前後バランスを追求した性能と、スポーティなデザインを両立した機能美を実現する。エクステリアは専用デザインのフロントリップスポイラーとウイングタイプのリアスポイラーを配し、単に車体が浮き上がる力(リフト)を抑えるだけでなく、前後の空力バランスを向上させる。また、GR専用ピアノブラックのフロントバンパー一体型ラジエーターグリルやリアスポイラーウイング、大型前後ホイールアーチモール、GRエンブレムなどを配してスポーティさと存在感を強調。足もとには専用7.5J×20アルミホイール(ブラック塗装+切削光輝+ダーククリア)&専用センターオーナメント&ホイールナット(ブラック)+235/50R20タイヤを組み込んだ。ボディカラーはモノトーンのプラチナホワイトパールマイカ/アーバンロック/アティチュードブラックマイカ、バイトーンのブラック×エモーショナルレッドⅡ/ブラック×プラチナホワイトパールマイカという計5色をラインアップしている。

▲GR SPORTグレードは専用デザインのフロントリップスポイラーとウイングタイプのリアスポイラーを配し、単に車体が浮き上がる力を抑えるだけでなく、前後の空力バランスを向上。GR専用ピアノブラックのフロントバンパー一体型ラジエーターグリルやリアスポイラーウイング、大型前後ホイールアーチモール、GRエンブレムなども専用装備する
インテリアに関しては、ブラックの内装色を基調に、専用ディスプレイ(GRロゴ付)+専用オープニング画面の12.3インチTFTカラーメーター+マルチインフォメーションディスプレイ(メーター照度コントロール付)やタコメーター、パドルシフト、専用ルーフヘッドライニング、加飾/レッドステッチ/ディンプル・GRロゴ付本革巻き3本スポークステアリングホイール、アルミペダル(アクセル・ブレーキ)、GR専用(スエード調表皮巻き/レッドステッチ付)フロントコンソールサイドニーパッド(ブラック)、GRロゴ付フロントドアスカッフプレートなどを専用装備する。シートはブランノーブ(パーフォレーション&レッドステッチ付)を張った専用フロントスポーティシートを装着。運転席には除電スタビライジングプラスシートも配備した。

▲ブラックの内装色を基調に、パドルシフトや専用ルーフヘッドライニング、加飾/レッドステッチ/ディンプル・GRロゴ付本革巻き3本スポークステアリングホイール、アルミペダル(アクセル・ブレーキ)、GR専用(スエード調表皮巻き/レッドステッチ付)フロントコンソールサイドニーパッド(ブラック)などを専用装備
走行性能を高めるアイテムを組み込んだ点も見逃せない。微低速域から摩擦を巧みに制御し、最適な減衰力を発生させることで優れた操縦安定性を発揮する専用チューニングサスペンションや、しっかりとした操舵感や的確な操作性が味わえるようにチューニングした専用EPS、車体そのものに減衰特性を付与し、走行中に生じるボディの変形を素早く収束するパフォーマンスダンパー(フロント)、ボディ剛性を強化して直進安定性やダイレクトな操舵感を高めるGRブレース(リアサスペンションメンバー)を標準装備。また、ブレーキキャリパーをレッドで塗装(フロントGRロゴ付き)して、スペシャル感を際立たせている。
