栃木県のモビリティリゾートもてぎ(南コース&場内路)で、自動車メーカー直系4ブランドによる2025 ワークスチューニンググループ合同試乗会が開かれた。
無限からは、専用パーツを全身にまとったホンダ・プレリュードと、「究極のTYPE R」を目指したシビック タイプR Gr.Bの2台が用意された。まずは話題のプレリュードから。
外装はフロント、サイド、リアスポイラーなど5点のカーボン製エアロを装着。足回りには19㌅鍛造ホイールと前後パフォーマンスダンパーを備え、ブレーキはTYPE Sスポーツパッドに変更済みだ。
ハイブリッドを採用したプレリュードのシャシーは、シビック・タイプR用が基本。したがって走りの質は非常に高い。そして新開発のS+シフトがモーターとエンジンを協調制御し、有段変速車のようなリズミカルな回転変化を生む。その「メカニカルな手応え」が心地いい。
この感触をさらに引き立てているのが無限スポーツエキゾーストシステムだ。低音域にわずかに乾いた響きを加えたトーンで、車内には明瞭な重低音が広がり、外にはジェントルなサウンドが響く。いわば「音の解像度」が上がったような感覚だ。主張しすぎず、走りの余韻を上質に整える音と感じた。
モーターとエンジンの切り替わりも、スピーカーから響く人工音もまったく見事。技術を積み重ねた結果、「違和感のなさ」を実現している。ここまで来ると、もはや制御というより「職人技」に近い。ドライバーをさりげなくエンパワーするこの演出には驚いた。
もう1台のシビック タイプR Gr.Bは、 FWD最速。ここまで速いのかと驚かされるほど鮮烈だった。東京オートサロン2024で初公開されたGr.Bは、 国際サーキットでのスポーツ走行も視野に入れて開発されたパーツ群の総称である。
ドライカーボン製エアロで38㎏もの軽量化と約3倍のダウンフォースを実現。チタンエキゾーストとbrembo製6ポッドブレーキも備える。足回りは純正ベースだが、ハイグリップなスポーツラジアル(ブリヂストン RE-71RS)を履いても驚くほど上質な乗り味を実現していた。標準車同様にセンターコンソールのモードスイッチで減衰力が調整でき、状況やドライバーに合わせたフィーリングを細かく合わせられる。
Gr.B専用機構ではないが、シフトダウン時のブリッピングをクルマ側が最適に行ってくれるのも魅力だった。この機構があると、ドライバーは減速とライン取り、荷重の流れに集中できる。「脳のリソース配分が変わる」感覚だ。意識がそのままクルマに伝わっていくような「つながり」を味わった。
