モータースポーツで培った技術と知見を活かして走る愉しさを徹底追求したSUBARU BRZのコンプリートカー「STI Sport TYPE RA」が登場

SUBARUがピュアスポーツカーのBRZに特別仕様車の「STI Sport TYPE RA」を設定。SUBARUとSTIがスーパー耐久シリーズをはじめとするモータースポーツで培ってきた技術や知見を活かして、FA24エンジンやデファレンシャル、シフトアシスト機能、足回りなどをチューンアップ。車種展開はSTI Sport TYPE RAとSTIドライカーボンリアスポイラーを装着したSTI Sport TYPE RA with Rear Spoilerの2タイプで構成。販売台数は300台限定

　SUBARUは2025年11月13日、ピュアスポーツカーのBRZに特別仕様車の「STI Sport TYPE RA」をラインアップし、同日から11月30日まで全国のSUBARU販売店にて抽選販売の申込受付を実施すると発表した。

車種展開および販売台数は以下の通り。

BRZ STI Sport TYPE RA：6MT497万2000円（販売台数200台）

BRZ STI Sport TYPE RA with Rear Spoiler：6MT547万8000円（販売台数100台）

▲写真手前SUBARU BRZ STI Sport TYPE RA with Rear Spoiler：6MT547万8000円（販売台数100台）　同・奥SUBARU BRZ STI Sport TYPE RA：6MT497万2000円（販売台数200台）　全長4265×全高1775×全高1310mm　ホイールベース2575mm　乗車定員4名　車重1280kg（参考値）

　今回の特別仕様車は、通常モデルのSTI Sportグレードをベースに、SUBARUとSTIがスーパー耐久シリーズをはじめとするモータースポーツシーンで培ってきた技術や知見を活かして、FA24ボクサーエンジンやデファレンシャル、シフトアシスト機能、足回りなどをチューンアップして、走る愉しさを徹底追求したことが特徴である。

▲SUBARUとSTIがスーパー耐久シリーズをはじめとするモータースポーツシーンで培ってきた技術や知見を活かして、BRZの走る愉しさを徹底追求する

　まずパワートレインは、スーパー耐久シリーズ参戦車両「Team SDA Engineering BRZ CNF Concept」と同様の高精度にバランス取りしたFA24型2387cc水平対向4気筒DOHC筒内直接＋ポート燃料噴射D-4Sエンジンを採用。ピストン、コンロッド、クランクシャフト、フライホイール、クラッチカバーの重量・回転バランス公差を徹底的に低減し、振動が少なく滑らかに吹け上がるレースカーのようなエンジンフィールを実現する。また、エンジンルームにはSTI製フレキシブルVバー（STIロゴ入り）を配して剛性をアップ。エンジンカバーにはSTI＆TYPE RAロゴ入り専用プレートを配備する。さらに、排気系にはSTI製パフォーマンスマフラー（STIロゴ入り）を組み込んだ。最高出力235ps/7000rpm、最大トルク25.5kg・m/3700rpmの数値はベースユニットと共通である。

▲スーパー耐久シリーズ参戦車両「Team SDA Engineering BRZ CNF Concept」と同様の高精度にバランス取りしたFA24型2387cc水平対向4気筒DOHC筒内直接＋ポート燃料噴射D-4Sエンジンを搭載。エンジンカバーにはSTI＆TYPE RAロゴ入り専用プレートを配備

▲重量公差を量産比で50％低減したピストン＆コンロッド、回転バランス公差を同80％低減したクランクシャフトを装備

▲回転バランス公差を量産比で67％低減したフライホイールと50％低減したクラッチカバーを採用

▲エンジンルームにはSTI製フレキシブルVバー（STIロゴ入り）を配して剛性をアップ

▲排気系にはSTI製パフォーマンスマフラー（STIロゴ入り）を装着

　専用エンジンコントロールユニットを組み込んで、シフトアシスト機能（レブシンク＆フラットシフト）の精度を高めたこともトピック。レブシンクでは、シフトダウン時にエンジン回転数を最適に自動制御し、スムーズな変速と運転負担の軽減を実現。一方、フラットシフトではアクセルを戻さずにシフトアップする操作を可能とし、トランスミッションへの負荷軽減と鋭い加速レスポンスの両立を達成した。

▲専用エンジンコントロールユニットを組み込んで、シフトアシスト機能（レブシンク＆フラットシフト）の精度を高める

　駆動系の改良も図り、スーパー耐久シリーズ参戦車両「Team SDA Engineering BRZ CNF Concept」や、SUBARU BRZのワンメイクレース参戦用グレードの「Cup Car Basic」で採用する冷却フィン付リアデファレンシャルケースを装備。過酷な走行条件下でもデファレンシャルオイルの油温上昇を抑え、トラクション性能の低下を最小限に抑制する。

▲冷却フィン付リアデファレンシャルケースを装備して、過酷な走行条件下でもデファレンシャルオイルの油温上昇を抑える

　足回りに関しては、スーパー耐久シリーズで培った知見を活かしてセッティングした専用ZF製フロント＆リアダンパーやSTI製フレキシブルドロースティフナー（リア）を採用して、ドライバーの操作に忠実に応答する高い操縦性を実現。シューズにはSTI Sport TYPE RAがマットグレイ塗装のSTI製BBS 7.5J×18インチアルミホイール＋215/40R18タイヤ（ミシュランPilot Sport 4）を、STI Sport TYPE RA with Rear Spoilerがマットブロンズ塗装のSTI製BBS 7.5J×18インチアルミホイール＋215/40R18タイヤ（ミシュランPilot Sport 4）を装着する。また、制動機構にはbrembo製フロント（17インチ対向4ポット）＆リア（17インチ対向2ポット）ベンチレーテッドディスクブレーキ（ゴールドキャリパー）を組み込んだ。

▲スーパー耐久シリーズで培った知見を活かしてセッティングした専用ZF製フロント＆リアダンパーを採用

▲リアにSTI製フレキシブルドロースティフナーを組み込む

▲STI Sport TYPE RAはマットグレイ塗装のSTI製BBS 7.5J×18インチアルミホイールを装着

▲STI Sport TYPE RA with Rear Spoilerはマットブロンズ塗装のSTI製BBS 7.5J×18インチアルミホイールを配備

▲制動機構にはbrembo製フロント（17インチ対向4ポット）＆リア（17インチ対向2ポット）ベンチレーテッドディスクブレーキ（ゴールドキャリパー）を組み込む

　空力性能の改善も図り、STIフロントアンダースポイラーやSTIリアサイドアンダースポイラーを標準で装着。STI Sport TYPE RA with Rear SpoilerにはSTIドライカーボンリアスポイラーも配備する。また、BRZリアオーナメントをラスターブラックで塗装して、後ろ姿の存在感を際立たせた。

▲STIフロントアンダースポイラー（写真・上）とSTIリアサイドアンダースポイラー（同・下）を装備して空力性能をアップ

▲STI Sport TYPE RA with Rear SpoilerにはSTIドライカーボンリアスポイラーを装備

▲BRZリアオーナメントをラスターブラックで塗装する

　インテリアについては、レッドステッチを配したファブリックシート（ブラック）やドアアームレスト（ブラック）、ブラックのインナードアハンドルなどを専用装備。ボディカラーはWRブルーパールとクリスタルホワイトパール（3万3000円高）の2色を設定している。

▲レッドステッチを配したファブリックシート（ブラック）やドアアームレスト（ブラック）、ブラックのインナードアハンドルなどを専用装備

▲ボディカラーはWRブルーパール（写真・上）とクリスタルホワイトパール（同・下）の2色をラインアップ