MUSIC AWARDS JAPAN 2025、京都で華々しく開催！音楽の未来を照らす祭典に熱狂

　2025年5月21日と22日の2日間にわたり、「MUSIC AWARDS JAPAN 2025（MAJ）」が京都・ロームシアター京都で初開催。音楽専門家5,000人以上の投票に基づき、全62部門の受賞者が選出される本授賞式は、国内外の音楽関係者やファンに大きな注目を集めた。

　開催初日は「Premiere Ceremony」と題され、技術部門やパッケージ、映像作品部門など40部門の発表が行われた。翌22日には「Grand Ceremony」として主要6部門を含む22部門の授賞が行われ、NHK総合やBSでの中継、YouTubeでの世界配信により、グローバルなイベントとしての地位を確立したといえるだろう。

Creepy Nutsが快挙！主要５部門の受賞結果

特に注目を集めたのが以下の主要５部門だ。

＜最優秀楽曲賞（Song of the Year）＞
本部門には以下の5作品がノミネートされた。
「APT.」／ROSÉ & Bruno Mars
「Bling-Bang-Bang-Born」／Creepy Nuts
「アイドル」／YOASOBI
「満ちてゆく」／藤井 風
「ライラック」／Mrs. GREEN APPLE

　この中で栄冠を手にしたのはCreepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」。TVアニメ『マッシュル-MASHLE-』の主題歌としても注目され、国内外でのストリーミング再生数は記録的水準を叩き出した。ヒップホップとJ-POPを融合させた楽曲が世代を超えて支持を集めたことが評価された。

＜最優秀アーティスト賞（Artist of the Year）＞
ノミネートアーティストは以下の通りだ。
Creepy Nuts
Mrs. GREEN APPLE
Vaundy
YOASOBI
藤井 風

　この部門ではMrs. GREEN APPLEが受賞した。アルバム「ANTENNA」の成功や、全国アリーナツアーの動員力が高く評価された。特にボーカル大森元貴の作詞作曲能力とパフォーマンス力は、審査員票とファン投票の両面で高得点を記録した。

＜ 最優秀ニュー・アーティスト賞（New Artist of the Year）＞
FRUITS ZIPPER
Number_i
Omoinotake
tuki.
こっちのけんと

　注目の若手アーティスト5組の中から、新星tuki.が受賞。配信シングル「晩餐歌」がSNSを中心に大ヒットし、わずか16歳ながらもその才能は高く評価された結果だ。

＜最優秀アルバム賞（Album of the Year）＞
ノミネート作品は以下である。
「ANTENNA」／Mrs. GREEN APPLE
「LOST CORNER」／米津玄師
「LOVE ALL SERVE ALL」／藤井 風
「replica」／Vaundy
「SCIENCE FICTION」／宇多田ヒカル

　この中から藤井 風の「LOVE ALL SERVE ALL」が選ばれた。本作は愛と調和をテーマに、ソウル・ファンク・クラシカルと多様なジャンルを自在に横断。アジアツアーの成功も後押しとなり、作品の完成度が音楽評論家から高く評価された。

＜Top Global Hit from Japan＞
本部門は、日本発で世界的にヒットした楽曲に贈られる。
「It’s Going Down Now」／Lotus Juice & 高橋あず美
「WOKE UP」／XG
「アイドル」／YOASOBI
「死ぬのがいいわ」／藤井 風
「真夜中のドア〜stay with me〜」／松原みき

　YOASOBIの「アイドル」が堂々の受賞となった。アニメ『【推しの子】』のオープニングとして世界各国のチャートに登場し、YouTubeではMVが5億回再生を突破。日本語詞のままグローバル市場で受け入れられた快挙である。

大きな話題となったアーティストたちの極上パフォーマンス

　グランドセレモニーでは各アーティストによるライブパフォーマンスも大きな話題となった。YOASOBI、Creepy Nuts、宇多田ヒカル、ちゃんみな、Mrs. GREEN APPLE、藤井 風、Awichらが圧巻のステージを披露。なかでも、矢沢永吉が日本の音楽業界の発展に長きにわたり貢献し、活躍しているアーティストを讃える「MAJ TIMELESS ECHO賞」を受賞し、生バンドとともに熱唱した場面では、世代を超えた拍手が巻き起こった。

　また、受賞発表後には各種ストリーミングプラットフォームでの再生数が平均30〜50％以上増加。受賞とパフォーマンスが直接的に商業的成果につながる、まさに「音楽産業の祭典」としての役割を果たした。

　MUSIC AWARDS JAPAN 2025は、単なる授賞式にとどまらず、日本の音楽が世界とつながり、新たな潮流を創る拠点としての可能性を示した。国境を超え、言語を超え、世代を超えて音楽が人々の心を動かす様を証明したイベントであった。今後、MAJがアジア最大級の音楽アワードとして確固たる地位を築いていくことは間違いないだろう。