「トヨタ・セリカGT-FOUR RC」の復刻版カタログ。カタログは1991年9月版(原寸297×246mm、6㌻編集)。ST185型セリカGT-FOUR RCはWRC(世界ラリー選手権)の1992年シーズン参戦ベースモデルとして登場した限定車。世界2500台のうち日本国内で1800台が販売された。「RC」はRally Competition(ラリーコンペティション)の略。1990年にカルロス・サインツ選手(現在F1で活躍するサインツ選手の父親)がWRCドライバーズチャンピオンに輝いたのを記念するモデルでもあり、海外では「カルロス・サインツ・エディション」という名称で販売された。RCはWRCでの戦闘力を高めるため各部を改造。2リッタ―の3S-GTE型ユニットは、ターボの改良や水冷式インタークーラーの導入で最高出力235psを実現。外観も冷却性アップやフェンダーのワイド化で精悍な印象を増した。駆動方式はセンターデフを備えたビスカスカップリング・フルタイム4WD。ボディサイズは4410×1745×1305mm。ST185型セリカGT-FOURは1993年と1994年の2年連続でメーカーとドライバーのWRCダブルタイトルを獲得。トヨタのWRC黄金時代を築いた。
資料提供/ブックガレージ
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