▲完全エントリー制・完全非公開での開催。参加基準や参加申込など詳細は公式HP(https://sites.google.com/view/tokyo90mt/)やSNSを参照のこと
1980〜90年代に製造されたネオクラシックの人気は高い。とくに90年代の国産スポーツカーには国内外のクルマ好きやコレクターから熱い視線が送られている。海外のオークションなどで日本車が高額で取引されるニュースを目にすることにも慣れた。
今回はそんな90年代のクルマをテーマとしたイベント、キューマルミーティングを取材した。
1990〜1999年に製造された車両であれば国産/輸入車を問わず参加可能というオープンな集まりだが、日程以外は会場などすべて非公開。
参加者だけに会場などの情報が公開される。
「福岡で年に1回のペースで開催された本家のキューマルミーティング福岡に参加したのがきっかけ。関東でも開催してみたいと思い、本家の主催者にも了解を得て2022年12月に第1回を開催しました。オーナー同士の交流を大切にしたいので、福岡と同様に完全エントリー制とし、会場も非公開にしています」と主催者のじゅんやさんは語る。
取材日の参加車両を見ると、この日は日産シルビア/180Xのオーナーたちのグループが参加。他にもホンダNSXや三菱ランサー・エボリューションなどさまざまなスポーツカーの名車がほどよいバラエティ感で並んでいる。
さらにセダン、ワゴン、コンパクトカーからKカーまで、多種多様なタイプのクルマがフラットに並んでいる。
参加者たちも新車発売当時を知っている50代以上のオーナーたちだけでなく、自分自身の年齢よりも上のクルマを愛する20代・30代の若いオーナーまでさまざまだ。全体的に尖ったカスタムの車両は少なく、オリジナルの魅力を大切にした個体の参加が多かった。
90年代は各メーカーが複数の販売チャネルを擁していたこともあり、多彩な派生モデルや兄弟車、特別仕様車などのバリエーションが盛んに開発されていた時代である。歴史の狭間に埋もれてしまい、短命なモデルも多かったが、そんな希少なモデルに着目し、大切にメンテナンスを続けてきたオーナーたちの姿もあった。
70年代・80年代とも異なる90年代のクルマたちの魅力にストレートに触れられるイベントとして、今後も末長く活動を継続してほしいと感じた。
■車種:1990〜1999年生産車
■開催日:2022年〜
■参加台数:80台前後
■参加者:関東
■問い合わせ先:ホームページをご参照ください